[BOOKデータベースより]
独自の経験概念に接地させて“読む”方法を探求する名著『古典の影』とそこに至る道を独力で切り拓いた『国学の批判』を収録。
古典の影―学問の危機について(古典の影;学問のあり方についての反省;文学史の非完結性;批評と文学史―アカデミズムへの疑問;“読む”という行為;物に行く道―宣長のこと;古典としての『吉野の鮎』;詩人と歴史家と―風巻景次郎『西行と兼好』;万葉集と歎異抄とをむすぶ―吉野秀雄追悼;学問の散文;断章;学会偶感;“解釈”についての覚え書き)
国学の批判―方法に関する覚えがき
戦後最大の古典学者の仕事を集成する。本巻は、「経験」に立脚した「読むこと」の方法を論じる名著、西郷古典学の背骨をなす『古典の影』と、宣長らとの格闘の中でその道を切り拓いていった『国学の批判』を収録。