- 環境を考えるBOOK 1
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考える×続けるシリーズ
炭素から始まるお話
- 価格
- 770円(本体700円+税)
- 発行年月
- 2013年04月
- 判型
- B5
- ISBN
- 9784840305013
[BOOKデータベースより]
日本でどんな環境問題がおこっているのだろう
地球を残しておいて下さい
地球規模でおきていること
地球上のエネルギー
炭素循環
二酸化炭素が地球温暖化の原因とされているのはどうしてなのか
節電は、二酸化炭素を減らす?
電気をつくるのは、火力発電だけではない
電力会社で実践している「ベストミックス」とは何だろう?
電気の節約は何のために必要なのか?温暖化防止以外の目的もある
二酸化炭素を出す権利を「買う」とは?京都メカニズムについて知ろう。燃やしても二酸化炭素が出ない?(わけがない)バイオエタノールの利点と問題点
遠い国から運んだ食べものは、それだけ環境に負荷をかけている
人類の未来のことを考えて、私たちはどうしていくのか
私たちを取りまく環境・社会で起きていることがらをテーマとして取り上げ、それに関連する内容を、自分と他者、日本と世界、昔と今といったさまざまな切り口から、ダイナミックな広がりでとらえたシリーズ、それが『環境を考えるBOOK』です。
本書は「環境問題」を論じたり解説したりした本ではありません。環境の変化を「問題」や「害」ととらえているのは人間であり、その変化によって人類が滅びたとしても、地球は存在し続けることでしょう。環境を必要としているのは地球ではなく私たち人間の方です。そのような視点に立って、今起きている現象を手がかりにして考えていきたい。だから『環境を考えるBOOK』なのです。
実はこの本は、日能研を卒業していく子どもたちへのメッセージに端を発しています。本との出あいを通して、子どもたちが自分の中で動いたことを感じ、これからの環境をつくっていくために考え、行動を起こす。そのきっかけになれたら――そんな日能研の思いをのせて2008年からプロジェクトが始まりました。1冊の本が、確かに子どもたちの中に根づき、芽を出し、枝を伸ばしている。そんな実感を持っています。
この出版を機にさらに多くの皆さんに手に取っていただき、たくさんの「始まり」になれたらと心から願っています。
さて、第1巻は「炭素」。生物は炭素でできています。地球温暖化では悪者扱いの二酸化炭素も、炭素循環には欠かせない物質です。電力をはじめとするエネルギーの生産や消費にも目を向けて、炭素から「持続可能な社会」を考えていきます。