[BOOKデータベースより]
第1章 政治学における計量分析の役割
第2章 統計的推測の考え方:内閣に対する国民の支持
第3章 回帰分析1:政府のパフォーマンスと社会関係資本
第4章 回帰分析2:アメリカ大統領選挙の予測
第5章 パネルデータ分析:国家間の比較政治分析
第6章 ロジット:政治運動への参加
第7章 順序ロジット:第三国による国家間武力紛争への介入
第8章 多項プロビット/ロジット:3人の候補者の選挙における投票選択
第9章 イベントヒストリーモデル:有志連合からの離脱
第10章 マルチレベルロジットモデル:ヨーロッパの極右政党への投票
第11章 計量政治分析のこれから:「ゴミ缶回帰」を超えて
本書では実際の政治学論文の分析結果の再現(replication)を重視している。統計分析の教科書,とりわけ初歩的な手法を扱う教科書では,例として仮想的なデータを使用したり,実際のデータを使用するにしても現在の研究水準からしてあまり重要ではないものを使用したりすることが多い。しかし,これは必ずしも読者,とりわけ初学者の関心を引くものではない。また学んだ手法をいざ実際の研究において使おうとしても,どのようにしてよいかわからないということが多々見られるように思う。そこで本書では,ウェブ上で誰もが入手できるデータを用いて,実際に学術誌に出版された論文の結果を再現することで,手法についての理解を深める。
第二に本書では,分析結果をわかりやすく解釈する方法としてのグラフィックスに重点を置く。日本の政治学では伝統的に計量分析はマイナーな手法であり,そのテクニカルな側面もあって未だ広く受け入れられているとはいえない。それは,部分的には計量分析を使用する政治学者の責任でもある。通常,計量分析の結果を提示する際には,統計モデルの独立変数のパラメータの推定値とその統計的有意性(星の数)を議論するが,これは統計学のバックグランドがない者にとっては非常に無味乾燥で意味不明なものであった。これでは,政治学の中での計量分析に対する誤解や偏見を助長し,研究者間の相互交流を阻害するばかりである。そこで本書では,統計学のバックグラウンドが特にない者に対して統計分析の結果を分かりやすく提示するテクニックとしての図の作成を重視する。
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