中華と対話するイスラーム

１７ー１９世紀中国ムスリムの思想的営為
プリミエ・コレクション　３７

京都大学学術出版会
中西竜也　

• 価格: 5,500円（本体5,000円＋税）
• 発行年月: 2013年03月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784876982738

内容情報

[BOOKデータベースより]

かつてアジアの各地から中国にやってきたムスリム移民の末裔は、時々の政治的・社会的状況に翻弄されながらも、イスラームの信仰を固守して独自の共同体を維持した。そこには、マイノリティとしての生死を賭けた、彼ら中国ムスリムの知的奮闘があった。いかにしてイスラームを、中国伝統思想、ひいては中国社会の現実と調和させるか？「中国的イスラーム」の実像に迫る。

第１章　中国ムスリム史および中国イスラーム史概観
第２章　イスラームの「漢訳」における中国伝統思想の浸潤―劉智の「性」の朱子学的側面
第３章　１７・１８世紀中国内地におけるスーフィズム
第４章　中国ムスリムの法学派観
第５章　イスラームと中華のあいだを生き抜く―１９世紀雲南におけるイスラーム法探求
第６章　中国民間所蔵ペルシア語スーフィズム文献―『霊智の要旨』
第７章　スーフィズムとタオイズム―１９世紀中国西北部における対話
第８章　清代中国ムスリムのペルシア語文化受容
第９章　中国におけるペルシア語文法学の創成

[日販商品データベースより]

かつてアジアの各地から中国にやってきたムスリム移民の末裔は、イスラームの信仰を固守し独自の共同体を維持。いかにしてイスラームを中国伝統思想、中国社会の現実と調和させるか、中国的イスラームの実像に迫る。