この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 心理療法ハンドブック
-
価格:3,850円(本体3,500円+税)
【2005年09月発売】
- 心理療法がうまくいくための工夫
-
価格:3,740円(本体3,400円+税)
【2009年09月発売】
- 心理療法家の情緒的成熟
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2022年08月発売】
- 不安障害の臨床
-
価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2011年10月発売】
- 無意識を活かす現代心理療法の実践と展開
-
価格:3,960円(本体3,600円+税)
【2004年01月発売】
[BOOKデータベースより]
本書に述べる臨床家の生き方やライフサイクルは、各人の心理臨床家としての自伝を述べたものではない。執筆者たちが心理臨床との出会いの折々に直面する場面を受け止め、越えてゆき、切り開くことで、どのように臨床家としての自分を作っていったかが記述される。そこでは臨床家として成長してゆくための学びや出会い、さらには臨床現場との向き合い方や処し方が示される。事例に直面した際に学ぶものはなにか、臨床現場へ踏み出す困難や苦労から臨床家として何を得るのか、他職種との関わり方や、困難事例への対応法、身近な臨床の課題を研究対象とすることをめぐる問題点、事例へのコメントからさらに学びとる方法、過去の事例の再吟味から見えてくる課題、そしてある世代になり上級心理臨床家としてスーパーヴィジョンや卒後研修の講師となることの苦労や喜び、その工夫など。そこでは、職能力を高め、心理臨床家として成長してゆく過程が、あたかも一人の心理臨床家の軌跡であるかのように描かれる。
第1部 大学院での学び(「ケースとの出会い方」を学ぶ―心理アセスメントのグループ学習;はじめての学会発表までの道のり―初心事例のケース記録を学会原稿に練り上げることによる学び)
第2部 事例からの学び(先天性疾患を抱える子どもとのプレイセラピー;中断ケースから学んだこと―逆転移の自覚を通して;セラピストの態度をめぐって考えたこと;クライエントの心の世界との出会い―セラピストの逆転移において出会うクライエントの心;)
第3部 治療0期の実践(フロンティアとしての葛藤と成長―総合病院の非常勤臨床心理士としての経験から;治療0期の「耕し」と「治水」―精神分析的心理療法の現場実践;精神分析的心理療法との出合いと営み―総合病院精神科医として学んだこと)
第4部 研究者として(研究プロセスにおける精神分析的アプローチ―自治体とのひきこもり調査から;新生児集中治療室(NICU)における心理臨床―親子との出会いの枠組みづくり;比較心理療法学事始め)
第5部 教育者として(スーパーヴァイジーから初心スーパーヴァイザーへの歩み―セラピスト像の継承と伝承;多摩精神分析セミナーにおける卒後研修の実践)