[BOOKデータベースより]
“社会実験”+“行動経済学”が世界を救う。イェール大学教授と現場のリサーチャーが最前線のフィールド研究から教えてくれる貧困削減のためのアイデアが満載。
第1章 はじめに―僧侶と魚
第2章 貧困と闘う―何をどうするのか
第3章 買う―セーフティネットがある世帯を倍に増やす
第4章 お金を借りる―タクシーの運転手はどうしてローンを借りなかったか
第5章 幸せを求める―もっと楽しいことがある
第6章 力を合わせる―集団の欠点はどうする?
第7章 貯める―楽しくない選択肢
第8章 耕す―ゼロから何かを作りだす
第9章 学ぶ―大事なのは学校に来させること
第10章 健康を保つ―足の骨折から寄生虫まで
第11章 男と女のこと―裸の真実
第12章 寄付をする―結論
マイクロファイナンスのパンフレットにきれいな女性の写真を載せると申し込みは増える? 検査を受けた人にお金を払えばHIV感染率は下がる? 貴重な善意を最大限に活かすためにはどうしたらいいの?
ガーナ、ケニア、南アフリカ、インド、フィリピン、ペルー、メキシコ……理論と現実が一致しない途上国の複雑な世界にわけいって、そこから「クール」な答えを、次々と導き出している〈新しい経済学〉のいまを紹介。
人間心理が陥りがちな落とし穴をやんわりと回避させるための後押し(=ナッジ)の手法をふんだんに盛り込み、開発経済学の新しい知見を一般向けにやさしく語ります。
その新しさの特徴は、開発プロジェクトの「なにがうまくいって、なにがだめなのか」を社会実験ではっきり実証する点、そして人間の非合理性を考慮した新しい発想に基づいている点にあります。
「この本には世界を変えるアイデアが詰まっている!」
P・シンガー(プリンストン大学教授)
「カーランは、経済学新世代のもっともエネルギッシュな研究者だ」
E・デュフロ(マサチューセッツ工科大学教授)
「深刻な問題に対する、精緻な分析と独創的な発想の勝利だ」
R・シラー(イェール大学教授)
『貧乏人の経済学』『最底辺のポートフォリオ』につづく、新・開発経済学の決定版。
行動経済学とフィールド実験を結びつけ、貧困削減の手立てを根本から変える研究成果がここにある。〈新しい経済学〉のいまを紹介!