地獄と向きあって４４年

カネミ油症、苦闘の記録

書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
矢野忠義　矢野トヨコ　

• 価格: 2,200円（本体2,000円＋税）
• 発行年月: 2012年12月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784863851023

内容情報

[BOOKデータベースより]

被害発生から４４年の２０１２年８月２９日、「カネミ油症被害者救済法」が成立した。油症は、世界でも類を見ないダイオキシン類による悲惨極まりない食品公害事件だ。本書は、油症被害の真実を追い求め、国や企業の責任を問い続けた夫婦の壮絶な物語である。悲劇を繰り返さないためにも、決してこの問題から目をそむけてはいけない。

第１編　カネミが地獄を連れてきた
第２編　続・カネミが地獄を連れてきた（地獄から終着駅へ；第三の地獄―仮払金返還問題；矢野トヨコの死を乗り越えて；世界に知らせたカネミ油症）
資料編

[日販商品データベースより]

被害発生から44年の2012年8月29日、

「カネミ油症被害者救済法」が成立。



1968（昭和43）年、西日本を中心に広がったカネミ油症被害は食用油がダイオキシン類に汚染されていた悲惨極まりない食品公害事件だ。被害は身体の異常にとどまらず、加害企業や行政の驚くべき杜撰で冷徹な対応に被害患者は心も生活もずたずたにされていく。本書は、油症被害の真実を追い求め、国や企業の責任を問い続けた夫婦の壮絶な物語である。悲劇を繰り返さないためにも、決してこの問題から目をそむけてはいけない――　

※巻末に詳細資料を添付



化学物質の汚染は、カネミ油症にとどまらず、水俣病、森永ヒ素ミルク、毒入りギョウザ、と後を絶たず、人体に入った化学物質は一生にわたり、いや、子や孫の代まで影響を引き起こしかねない。カネミ油症問題を知ることで、今私たちが直面している食品公害の怖さを再認識するという意味でも、ぜひ読んでもらいたい一冊である。