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[BOOKデータベースより]
いま、原発の運転差止めを求める裁判が、政治的立場を超えて各地で提起されようとしている。しかし、これまでの二十件近い反原発訴訟において勝訴したのは二件のみ。それもすべて上級審で逆転されている。フクシマ以降も裁判所がいかなる判断を下すかは予断を許さない。なぜ、かくも「司法の壁」は厚いのか?日本政治における「過度の行政優位」の問題を批判してきた著者が、これまでの判決に潜む問題点を指摘し、官僚制の病巣を抉り出す。
序章 裁判所は“最後の砦”だろうか(“絶対安全神話”を葬った東日本大震災;“原子力ムラ”の形成と退廃;お墨付きを与えつづけた司法)
1章 原発訴訟と司法の論理構造(「原告適格」と「安全審査」;主張、立証責任は誰にあるのか;司法の論理の背後にあるもの)
2章 志賀原発二号機訴訟を分岐させたもの(金沢地裁へのふたつの提訴;差止めの根拠となった地震動と耐震性判断;一審判決をことごとく否定した控訴審)
3章 司法の責任と司法改革(市民の感性に配慮しない司法;原子力規制機関の「改革」;原発訴訟のための裁判所改革)
終章 福島原発事故が突きつけたもの(「無責任」の支配;官僚機構の権限自己増殖システム;なぜ、少数派のための司法とならないのか)
日本政治における「過度の行政化」の問題に警鐘を鳴らし続けてきた著者が、これまでの原発訴訟の判決を仔細に検討。「ものわかりのよすぎる司法」の現状を徹底的に批判し、あるべき司法への具体的提言を記す。
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