- 検事の本懐
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- 価格
- 723円(本体657円+税)
- 発行年月
- 2012年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784800202895
[BOOKデータベースより]
骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が見事に融合した連作短編集。県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、連続放火事件に隠された真相を歪める「樹を見る」。東京地検特捜部を舞台に“検察の正義”と“己の信義”の狭間でもがく「拳を握る」。横領弁護士の汚名を着てまで、恩義を守り抜いて死んだ男の真情を描く「本懐を知る」など、全五話。第25回山本周五郎賞ノミネート作品。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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ぽんちゃん
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様々な真実
周囲の人々の視点から佐方検事の人となりを描く連作短編集です。
見た目は冴えないけれど、ほかの人間が見落とした小さなことから事件の真相を見抜く優秀な佐方検事。「事件はまっとうに裁かれなくてはならない。」その信念に基づき佐方検事が探り出す真実と、人情あふれる人間ドラマが胸に迫ります。
12万部突破の法廷ミステリー『最後の証人』主人公のヤメ検弁護士・佐方貞人の検事時代を描いた連作ミステリー、待望の文庫化です。出所したばかりの累犯者が起こした窃盗事件の真実を抉る「罪を押す」。県警上層部に渦巻く嫉妬が、連続放火事件の真相を歪める「樹を見る」。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する「恩を返す」。東京地検特捜部を舞台に、法と信義の狭間でもがく「拳を握る」。横領弁護士の汚名をきてまで、約束を守り抜いて死んだ男の真情を描く「本懐を知る」。