「白人」支配のカナダ史

移民・先住民・優生学

彩流社
細川道久　

• 価格: 3,850円（本体3,500円＋税）
• 発行年月: 2012年09月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784779118210

内容情報

[BOOKデータベースより]

驚くべき、封印されたもうひとつの歴史をひもとく。多文化共生・多文化主義の国カナダが乗り越えてきた道とは―「白い大地」の「白さ」（ホワイトネス）と「闇」を問う。

第１部　白人社会の「内なる脅威」―精神障害者の処遇（カナダにおける優生学；優生学の展開（１）―第一次世界大戦まで；優生学の展開（２）―第一次世界大戦から一九三〇年代初頭まで；優生学の展開（３）―断種法論議の再燃と衰退；「中間的存在」の処遇と白人性）
第２部　白人社会の「外なる脅威」―非白人の処遇（中国人移民と白人；先住民インディアンと白人）
第３部　白人の序列化―一九二〇年代前半の移民政策を手がかりに　補論（「好ましき国々」と「好ましからざる国々」；小委員会史料の分析）

[日販商品データベースより]

多文化共生・多文化主義の国カナダの封印されたもうひとつの歴史を

ひもとき「北の白い大地」の「白さ　ホワイトネス」を問う−−



1971 年に「多文化主義」を採択して以来、多民族、多文化共生の試みを

続けるカナダ。しかし、かつてそこでは、「白人」による「非白人」の支配が

行われていた。ともすれば埋もれがちなカナダの歴史の諸相をあぶり出し、

その「闇」を直視することこそが、さらなる多文化共生の可能性を考える上で

いまこそ必要となるだろう。