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[BOOKデータベースより]
ボクたちは、いつでも一緒。少年がパンツと過ごした、かけがえのない日々。鬼才・乙一の異色短編を、長崎訓子が絵本化。
[日販商品データベースより]ある日突然、ズボンの中から声が。パンツがしゃべった!それがボクとパンツくんの出会いだった。それから、いつもボクはパンツくんと一緒。なんでも話せる、たった一人の親友になったんだ。でもある日、パンツくんの姿が見あたらなくて…パンツとの友情を通して少年の心の成長を描く。
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繊細で心が折れやすい少年期。そんな時に、なんでも話せるその子だけの親友がいれば、確かにどんな事も乗り越えていけるのかもしれない。例えそれが…白いブリーフパンツでも??「やあ!さっきは危なかったね!」そういってボクに話かけてきたのがパンツくん。それ以来、パンツくんとおしゃべりをするのが日課となったボク。いつも一緒のパンツくんには話すこと以外に特別な能力はないけれど、なかなか物知りだったり、何といってもボクにぴったりとフィットして、落ち着かせてくれるんだ。学校の行き帰りに、ズボンの中を度々のぞきこむ姿はどうかと心配になりつつ、うーん、何だろうこの違和感のなさ。少年には白いブリーフがよく似合う。そういえば、我が息子も暑い夏は家の中ではパンツ一丁姿でうろうろしている。でも。ある日突然、パンツくんとの別れの日はやってくるのです……。そうか、ブリーフ時代を終えて少年は青年期へと進んでいく、らしい。なんて斬新な切り口!面白いです。そしてパンツくんの最後のセリフにグッときます。長崎訓子さんが描くパンツくんとボクのやりとりは、ユーモラスで本当に愛らしい。でも、読んでみれば読み応えのある少年の成長物語だったりします。それにしてもメガネっ子のこの少年、誰かに似ているような?
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
ちょっとマンガ的で,可笑しくて,パンツをモチーフにしたコミカルな発想の絵本でした。
でも,待って。
読み終わった後,共感できる気持ちがありました。
私には小学生の頃,大切にしていたうさぎのぬいぐるみがあり,自分の気持ちを聞いてもらっていたっけ。このぬいぐるみだけは自分の気持ちすべてわかってくれるような気持ちになっていたなー。
そんなことを思い出しました。
そしてある年齢になり,この大切だったぬいぐるみを納得してさよならした日が来ました。
もしかしたら,子供の頃,こんな経験した記憶はありませんか。
その物は人それぞれ違った物だと思いますが。
私はこの絵本,ちょっと懐かしい気持ちにもなりました。(まゆみんみんさん 30代・兵庫県 女の子4歳)
【情報提供・絵本ナビ】