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[BOOKデータベースより]
ぞろぞろぞろぞろ。ずんずんずんずん、ふかーい森へとはいっていくと…そこにはずっとむかーしからの、よきおくりものがあるのです。村田喜代子が(芥川賞/紫式部賞/川端康成文学賞/芸術選奨文部大臣賞/野間文芸賞受賞作家)はじめてえがく、生きる恵みの絵本。3歳から。
[日販商品データベースより]あるところに深い山があった。山の奥には動物たちも入らないほど暗い森があった。仲間を助けるため、動物たちは「病気が治る」といわれる森へ向かう…。怖さとともにおおらかな大地の恵みが感じられる絵本。
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ぞろぞろぞろぞろ もりへぞろぞろ何やらちょっと怪しげな響きです。実は、病気になってしまったいのししを助けるために、やまじゅうの動物達があつまって、森を目指しているのです。「病気が治る」と古くから伝えられているその森は、山のずっと奥の方にあって、昼でも暗くて怖いものがいっぱいいるという。「みんなで行けば怖くない」と意気込むものの、やはり森へ入った途端にひんやり、真っ暗。確実に何かいる!!冷たくて美味しい水を飲んで落ち着いてくると、その“何か”達がとても気持ちのよい風や空気をおくってくれて、だんだん元気になってくるのを感じるのです。それはずっと昔から動かずにそこにいる木々なのでしょうか、それとも森の精霊達なのでしょうか。わかるのは、いつだって命を守る役目を果たしているということ。おおらかな大地の恵みを存分に感じることができるのです。この絵本がスゴイのは、森に恐る恐る近づく躍動感あふれる動物達、大きくて深い闇を内包する森の木々、そしてその間に気配を感じる精霊のようなものたち・・・それらが全て同画面で同等に描かれているということ!動物達が森と仲良くなる瞬間、見えるような見えないような、それらの気配たちと楽しんでいる場面の静かな迫力といったら・・・!!とにかくとにかく不思議な場面の連続、こんな作品を見るのは初めてです。何が起こっているのか、はっきりと説明できないし、動物たちが元気になっていく様子がわかるけど、やっぱりなんか怖い。その「なんか怖い」存在がある絵本。子どもたちが読めば、もっともっと心の奥深くにささっていくに違いありません。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
「なんか、いる」って感じの森の絵。
病気のイノシシ君のために、山奥の真っ暗な森へと行くことに。
本当に治るのなら・・・と山の動物たちは総出で、担架を作り
背負ったり、抱えたりして、病気の動物や昆虫を連れて、
ぞろぞろと向かっていきました。
いやー、なんか怪しいものがいる、いる、いる!
お化けの絵本といってもいいぐらいに、かなりいます。
動物たちの近くには・・・ボヤッとした感じのものまで・・・。
でも、美味しくて冷たい水や、美味しくてつめたい風を
胸いっぱい吸い込んでいると・・・気持ちいい!
森って、なんか不思議な感じがしますものね。
ちょっと薄暗いところになると「潜んでいる」感じがするし。
それでも、森の匂いを嗅いでいたら、スッキリする。
森林浴の効果はこれなんですねー。
なんかまとわりついてる?と思うと・・・ちょっと怖いかな。(わにぼうさん 40代・宮崎県 男の子9歳、男の子5歳)
【情報提供・絵本ナビ】