- レ・ミゼラブル
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ファンティーヌとコゼット
愛蔵版世界の名作絵本
Les miserables.小峰書店
ヴィクトル・マリー・ユゴー リュック・ルフォール ジェラール・デュボワ 河野万里子- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2012年03月
- 判型
- B4
- ISBN
- 9784338260046
[BOOKデータベースより]
1815年10月のある夕ぐれどき、疲れて腹をすかせたひとりの男が歩いてディーニュの街にやってきた。男の名は、ジャン・ヴァルジャン。どの店からもことわられ、食事も寝る場所さえもあきらめかけたとき、1軒の家が扉をあけた。男は、ひらきなおって、いった。「わたしは監獄から出てきたばかりです!19年のあいだ、トゥーロンの監獄にいた」家の主人、司教のミリエル閣下はおどろきもせず男をむかえいれ、美しい銀の燭台をふたつ出して、もてなした。つぎの早朝、その恩をふみにじるようにもと囚人は銀器を盗んで、こっそり逃げだしたのだが…。
[日販商品データベースより]1本のパンを盗んだことで罪人とされるも、人の慈しみにふれ、真実の愛に出会うジャン・ヴァルジャンの生涯。ユゴーの不朽の名作のうち、ヴァルジャンがコゼットを引き取るまでの物語を荘厳な絵とともに味わう。
ヴィクトル・ユゴーの長編作品の要所を絞り出したような作品です。
長編に描かれた人生ドラマの紆余曲折を削ぎ取ってしまったので、断片的にしか把握できないのですが、主人公がどうして、ここまで社会から突き放されなければいけなかったのか、作品の中にある過ちと人間愛が、社会に弄ばれなけれないけなじゃったのか、不可解さだけは浮き立たせています。
原作への導入として、興味をもたせる役割をしっかりとこなしていると思います。
ジェラール・デュボワの絵の、不鮮明さ自体がこの作品に、重要な世界を作っていると思います。(ヒラP21さん 70代以上・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】