[BOOKデータベースより]
ここほれ、わんわん。はたらきもののじいさまとばあさまがたいせつにそだてたいぬのシロは、じいさまとばあさまにたくさんのたからものをおくりました。5・6歳から。
[日販商品データベースより]ある日、おばあさんは川で立派な箱に入った子犬を拾います。シロと名づけ、かわいがるうちに、シロは「おじいさん、わたしにのっておくれ」と話します。
山でシロは「ここほれ、わんわん」 すると、大判小判がたくさん!
それを見ていた隣のなまけ者のおじいさんがシロを借りていき、山へおいたてます。
シロがなにも言わないのに、掘ってみると!
大ヘビやかえるがうじゃうじゃ。
怒ったなまけ者のおじいさんは、シロを打って殺してしまいます。
悲しんだおじいさんは……!?
おじいさんとおばあさんのやさしさが、満開の桜の花を咲かせる美しい日本昔話です。
もうひとつのおはなし「みるなのくら」収録。
よみきかせ 5歳〜
総かな
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海外生活で、子供に日本人としての日本語を身につけさせるのには、なかなか大変な努力が要ります。普段子供が触れるのは、私が話す日常の日本語のみ。しかも、ただ「日本語」を教えるだけでは足りません。日本的な思考、しぐさ、文化、トータルで教えていかないと日本人らしい「日本語」にもなりません。
日本の絵本、物語を伝えていくのも、親のつとめだと思っていますが、娘はなかなか「昔話」に興味を示してくれません。挿絵にクセがあったり、物語の背景や環境に親近感が沸かなかったり、言葉が難しくて理解できなかったり。
絵本ナビのメルマガをきっかけに。この昔ばなしシリーズの存在を知りました。その中で娘が真っ先に興味を示したのは、この「はなさかじいさん」。表紙の桜が良かったようです。そこで、前ページ試し読みを使わせていただきました。
中身を見てみると、ダイナミックだったり優しかったりする水彩の絵で、フォントも読みやすいですし、文章と絵のバランスも良い。お話自体も5歳の子供にちょうどいい長さです。そして私が気に入ったのは、「ーしておった。」「ーなんじゃ」のような感じで、文体が現代っ子にもわかりづらくない程度に「昔ばなし口調」なことです。これなら、海外育ちのうちの子供にも、新たな日本語のバリエーションに気軽に触れることができます。
始めは優しい雰囲気だった絵が、いじわるなおじいさんの登場でどんどん暗くなっていき、シロの死を知ると娘は怖がっていましたが、最後のみごとな桜の絵を見てにっこり。ドラマチックであたたかい、良いお話だと思います。おまけで「みるなのくら」というお話が収録されているのも、お得感があって良かったです。ぜひ、次回の帰国時に実物を手にとって読んでみたいと思いました。
ただ、昔話は有名どころはいくつか揃えたいもの。1000円以内だったらもう少し気軽に購入できるのになーと思います。(いちがつにがつさん 30代・その他 女の子4歳、男の子1歳)
【情報提供・絵本ナビ】