[BOOKデータベースより]
荒れくるう吹雪の十二月二十六日、夜八時、ベーリング行の最大急行に乗ってイーハトヴを発った人たちが、どんな眼にあったのか…。金の指環をはめた男、帆布の上着を着ただけの若者、きょろきょろと皆のはなしに耳をすます赤ひげの人、―彼らを乗せて、汽車はどこへ向かうのか…。
[日販商品データベースより]厳しく冷たい冬の自然と、そこで生きる動物たちが傲慢な人間たちへ投げかける警告。
このおはなしは、氷がひとでや海月やさまざまなお菓子の形をしている暗い寒い北の方から飛ばされてやって来たのです。
12月26日の夜8時ベーリング行の列車に乗ってイーハトヴを発った人たちが、どんな眼にあったか、きっとどなたも知りたいでしょう。これはそのおはなしです・・・・。
人物の表情や衣服、冬の風景をダイナミックな構図でインパクトたっぷりに描いています。
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お話の始まりから、なんとなく独特な雰囲気が漂い、切々と読み上げられる言葉に、とてつもなく寒い場所の様子が伝わってきます。
ベーリング行きの列車に乗り込む乗客たちの特徴を、また堀川さんが適切に描かれていて、迫力満点です。耳慣れない動物たちの名前を何度も読み直し、顔の赤い太った男の口から出る、余りにもでっかい言動には、ちょっと呆れてしまいました。そして、少し雰囲気の違う青年の存在も、このお話の行く末を匂わせます。
宮沢賢治氏の、深い童話の世界は、大人も充分に楽しめます。(おしんさん 50代・鹿児島県 )
【情報提供・絵本ナビ】