共生のプラクシス

国家と宗教

東京大学出版会
中島隆博　

• 価格: 5,500円（本体5,000円＋税）
• 発行年月: 2011年10月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784130101226

内容情報

[BOOKデータベースより]

国家と宗教という二つの共同性を超えて、いかなる共生の思想を切り開くか。仏教、儒教から、デリダ、ドゥルーズまで、古今東西の議論を批判的に検討することで、他者という概念を再定義し、共同性の脱構築を企図する。中国哲学と西洋哲学から紡ぎだす思考の挑戦。

第１部　原初的な共同性をめぐる思考（小人がもし間居しなければ―朱熹の思想；小人たちの公共空間―明代の思想；他者たちを再び結びつける地平―ジャック・デリダの思考）
第２部　他者を再定義する仏教のラディカリズム（魂を異にするものへの態度―明末の仏教とキリスト教；強死せし者と死体の方へ―六朝期の仏教と儒教；死者を遇する“倫理”―仏教と生命倫理；他のものになることの倫理―ジル・ドゥルーズと中国）
第３部　共生の思想としての儒教の方位（儒教の近代化の行方―中国の新儒家；国家のレジティマシーと儒教―現代中国の儒教復興；「批判儒教」のために―近代中国・日本における儒教復興）

[日販商品データベースより]

国家と宗教という２つの共同性を超えて、いかなる共生の思想を切り開くか。仏教、儒教からデリダ、ドゥルーズまで古今東西の議論を検討することで、他者という概念を再定義し、共同性の脱構築を試みる。〈受賞情報〉和辻哲郎文化賞学術部門（第２５回）