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- アメリカ社会と戦争の歴史
-
連邦防衛のために
For the common defense.彩流社
アラン・R.ミレット ピーター・マスロウスキー 防衛大学校戦争史研究会- 価格
- 10,450円(本体9,500円+税)
- 発行年月
- 2011年07月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784779115882
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[BOOKデータベースより]
何故、アメリカは戦い続けるのか!?新世界のアメリカ、そのフロンティア精神が平時と戦時において政府と人民にどのような“緊張”をもたらし続けたか…。多角的なテーマから、アメリカの軍事体験の本質を探る。
危険な新世界(一六〇七〜一六八九年)
[日販商品データベースより]植民地戦争(一六八九〜一七六三年)
独立革命(一七六三〜一七八三年)
新しい共和国の防衛(一七八三〜一八一五年)
軍隊と領土の拡大(一八一五〜一八六〇年)
南北戦争(一八六一〜一八六二年)
南北戦争(一八六三〜一八六五年)
戦後の復員から大国の地位へ(一八六五〜一八九八年)
アメリカ帝国主義の誕生(一八九八〜一九〇二年)
大国の軍事力建設(一八九九〜一九一七年)
第一次世界大戦におけるアメリカの戦い(一九一七〜一九一八年)
戦間期の軍事政策(一九一九〜一九三九年)
アメリカと第二次世界大戦―敗北の淵から勝利の頂へ(一九三九〜一九四三年)
アメリカと第二次世界大戦―勝利への道(一九四三〜一九四五年)
冷戦と熱戦―核抑止と集団安全保障の時代(一九四五〜一九五三年)
冷戦を戦う―アメリカの拡大抑止と封じ込め政策(一九五三〜一九六五年)
曖昧な戦い―ベトナム戦争とアメリカの軍事力の衰退(一九六一〜一九七五年)
連邦防衛と冷戦の終結(一九七六〜一九九三年)
冷戦が終結して
"先住民との戦いと植民地戦争から独立戦争、南北戦争、第二次世界大戦、冷戦から湾岸戦争まで, アメリカの歴史は、“戦争の歴史”でもあった。個人主義、楽観主義、起業家精神、自由放任主義、民主主義、強迫観念、移り気な社会というアメリカ的特質を底流において見えた新しい軍事史。
訳者あとがき────────────────────────────────────────
本書は、Allan R. Millet & Peter Maslowski, For the Common Defense: A Military History of the United States of America の全訳である。本書の翻訳にあたったのは、防衛大学校の防衛学群に所属する教官有志である。本書の翻訳に取りかかってから、とても長い期間が経過してしまった。その間、人事異動によって翻訳担当者が防衛大学校の教官から別の職務に就くことがあったが、基本的には引き続き翻訳業務を遂行した。
本書には、このような本来の職務の傍らに大勢の人々が大きな努力を払って翻訳する価値が本当にあるのだろうか。その理由の一つには、現在、アメリカの軍事史に関する権威のある通史が本書以外には存在しないことがある。アラン・ミレットとピーター・マスロウスキーの二人の大学教授は、現在のアメリカを代表する軍事史家であり、その点で、本書を「権威のあるアメリカの軍事に関する通史である」と称することは誤りではない。また、本書はすでに1984年に出版されており、この度の翻訳の対象となった著作は一九九四年に出版されたものである。したがって、本書は、これまでの十分長い間、歴史の評価を受けてきたといえるであろう。
しかしながら、1994年から今日に至るまでに様々なできごとが起こり、その中には9・11ニューヨーク同時多発テロのような重大な事件が含まれている。したがって、アメリカの軍事史として、このようなできごとに対する何らかの補足が必要になっているではないだろうか。このような不安があったので、日本語版の序文を依頼する際に、1994年版が出版されてからの変化を補足するような序文を著者にお願いした。一方、改訂に関する著者の見解は、「大幅な改訂の必要性はない」というものであった。もちろん、歴史的な経験の解釈がその都度の眼前の状況に応じて変更を迫られる事態はそれほど多くはなく、9・11事件やその後のできごとへの対応もまだ歴史的に評価するまでには至っていない。ミレット教授は、このようなわれわれの要求に対して、長文の序文をもって懇切・丁寧に答えてくれた。
ここで、本書の特色について述べておこう。本書は、アメリカの軍事的な成功の歴史だけを取り上げたいわゆる国威発揚のための著作ではない。そうではなくて、本書は、アメリカの軍事史を一般的な政治、経済や社会の歴史の中でとらえる、「新しい軍事史」の中に