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- 「海の道」の三〇〇年
-
近現代日本の縮図瀬戸内海
河出ブックス 029
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2011年04月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784309624297
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[BOOKデータベースより]
古来、日本の政治・経済・文化と深く関わり、歴史的蓄積が厚い「海の道」瀬戸内海。漁業、交易、エネルギー輸送…人とモノが活発に行き交い、時代とともに多様な産業が折り重なってゆくその歩みは、まさに日本の近代史・昭和史の縮図と言える。瀬戸内の主要航路に面したある小さな島にスポットをあて、内海での鯛網漁から、西海捕鯨へ、マニラ湾へ、南氷洋捕鯨へと拡がった海の労働の世界、海運・造船業の成長にともなう「海の道」の再編成に揺れる地域社会の姿も活写。丹念なフィールドワークの成果が随所に光る画期作である。
「海」と「島」へのいざない
[日販商品データベースより]第1部 近代日本と漁民の「海の道」―拡大する漁民の世界(西海捕鯨と出稼ぎの道;網の島と船;マニラ湾の日本人漁業;母村の変容―移民送出母村の空間と文化;南氷洋捕鯨への道)
第2部 昭和史のなかの瀬戸内海―「海の道」の再編成(「船」が生みだす「産業の時間」;海の労働者の世界)
第3部 「海」と「島」のゆくえ―一九八〇年代の瀬戸内海(「産業の時間」に揺れる島;海と島の「根の世界」)
「海の世界」の重層性
漁業、交易、エネルギー輸送…。瀬戸内海の「島」の社会にスポットを当て、海の世界に生きる人々の営みと、漁業・商業・工業の様々な産業が折り重なる「海の道」に起きた変化の中に、近現代日本の歩みの縮図を読む。