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[BOOKデータベースより]
きみは世界でたったひとり。だれともとりかえがきかない。だから、だいじ。一人ひとり、みんなだいじなのです。井上ひさしさんが小学生に語った「憲法」への思いが、絵本になりました。
[日販商品データベースより]井上ひさしさんは、私が子どもの時から出会ってきた、楽しい話し手たちのなかの、一番のひとりでした。かれのことを忘れません。私の中にいるひさしさんの笑顔と声を、この本で何度も、アンコールしてゆきます。――大江健三郎(作家)
大江健三郎さん推薦!
井上ひさしさんが小学生に語った「憲法」への思いが、絵本になりました
井上ひさしさんは、私が子どもの時から出会ってきた、楽しい話し手たちのなかの、一番のひとりでした。かれのことを忘れません。私の中にいるひさしさんの笑顔と声を、この本で何度も、アンコールしてゆきます。――大江健三郎(作家)
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この秋に、初めて住まいの近くでやっている『9条の会』のお話を聞く機会がありました。
初めて聞いたときは何?と思いましたが、ここ数年日本国内には大江健三郎さんなど文化人たちの掛け声で、『9条の会』がたくさんあるそうです。『9条』すなわち“日本が戦争を永久に放棄し戦力を保持しないと定めた”日本国憲法を守ろうという会です。
そこで聞いた話でいろいろ思うところがあり、ネットで検索していたら小学生にもわかるような「憲法」の絵本がある!しかも書かれているのはあの、井上ひさしさんではないですかー!?
うおぉーっと、思って探してきました。
とても分かりやすく楽しく描かれていました。イラストが武田美穂さんだったのも子どもたちの好奇心をつついたらしく、
我が家の子どもたちは二人とも「なになに?」と、さっそくこの絵本を手にして読んでくれました。
読み聞かせにするにはちょっと読みづらい作りでしたので、一人読みで読んでくれて助かりました。
うちの下の子は特に、
『ぼくのお父さんは、いっぱい勉強して、いい大学にいくのが幸せだっていうけど、ぼくはサッカーの選手になりたいんだ……』という、子どもの訴えと、それに対して井上さんがお答えになっているシーンにやけに興奮して「そう、そう!!」といっていました。
偉い人、力のある人の言いなりになるのではなく、一人一人に自由がある。ということ。
他にも、小学校の高学年くらいであれば十分理解できる言葉で、日本の憲法の中にある「戦争放棄」のことについてもわかりやすく語ってくれています。
私は特に、井上さんが「(戦争を放棄している)日本は、争い事が起きたとき、戦わずに国を守るためにどうすればいいか」という話を子どもたちにしている部分が心に残りました。
親しみやすい武田美穂さんの絵を見ながら、子どもたちと今一度「日本国憲法」について話し合ってみるのは、いかがでしょうか?
この絵本を読んで、うちではいい刺激になりました。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子16歳、女の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】