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[BOOKデータベースより]
両極端の間を揺れ動き、決して止まる事の無い人生。30代半ばで「自閉症」の診断を受けた精神科医による切実な訴え。
生まれながらの変り者:僅かな期間の“私”(乳幼児期)
[日販商品データベースより]大人に笑われない為に:“彼”の出現(小学校低学年期)
「変」だと思われない為に:“彼女”の登場(小学校中学年期)
無視の恐怖と絶望:うつに陥る(小学校高学年期)
いじめによる地獄の日々:うつの悪化と身体化症状の併発(中学校1年期)
生き抜く為の術:“彼”の完成(中学校2年期)
勉強を盾に:“彼”の成功(中学校3年期)
“私”の不在:“彼女”の完成(高等学校期)
“彼女”の支配:“私”に残る傷(大学期)
混乱:私生活と仕事と(就職〜結婚期)
限界:試行錯誤−気付き−死
“私”として生き直す:“私”の発見−出会い−そして現在
《「私」は、必死で、文字通り必死で、周りに合わせようとしました。でも、全然、合いませんでした。そうして行く内に、私は“私”を、どんどん捨てて行きました。》
著者は幼い頃から、必死に周りに合わせようとしてきた。酷いいじめを受けながらも学校に通い、理解できない、訳の分からない現実の中で生きるために、自分とはまるで違う「彼」と「彼女」をつくりあげた。
自分でもそれが「私」だと思い、一見「適応」していたために、周りも自分も誰も支援の必要など思いつかないまま、“私”を失ったまま成長し、精神科医となり、結婚もした。しかし、日常を生きること自体の困難は、著者を限界へと追い込んで行く。
小学校の頃から死ぬ事を望んでいた著者はついに「最終兵器」を行使し、一度、死ぬ。そして不本意にも生き返ったその後、ようやく、やっと、本当の“私”を見つけるのである。
精神科医であり「受動型」の自閉症である著者が、30代にして0歳から生き直し始めるまでの自らの経験を、分析的視点を交えて綴った貴重な記録。自らの体験が、自分と同じ様な自閉症児・者への理解(早期発見・診断、“適切な”支援)につながることを切実に願って書かれた。
また、著者を支えるサポーターでありバンド仲間でもある精神科医が、自分の視点から著者について、また著者に起こったことについて述べ、さらに「本当の」“私”にはじめて気づき診断に結びつけた担当のセラピストが、著者の例から自閉症について解説を加えている。