- 彼女が演じた役
-
原節子の戦後主演作を見て考える
中公文庫 か51ー4
- 価格
- 817円(本体743円+税)
- 発行年月
- 2011年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784122054301
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価格:2,750円(本体2,500円+税)
【2007年11月発売】
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中公文庫 か51ー4
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[BOOKデータベースより]
『東京物語』を初めて見た著者は、紀子役を演じた原節子に魅せられる。『晩春』『麦秋』を含めた紀子三部作を中心に、彼女が主演した戦後映画十一本を精細に論じて、「クリエイティブな能力を無限に持った」原節子の魅力と、それを引き出した小津安二郎監督の卓越した演出を分析した異色の映画論。
第1部 なぜ彼女は令嬢あるいは先生なのか(『麗人』一九四六年―売られた花嫁から自由のために闘う女へ;『わが青春に悔なし』一九四六年―闘う女性にも暗い男にも、青春はあった;『安城家の舞踏会』一九四七年―意志で現実を動かす「令嬢」、というフィクション;『お嬢さん乾杯』一九四九年―意志を持つ女性はフィクションのなかでも別扱いを受ける;『青い山脈』一九四九年―生活の基本的な不自由さと、娯楽の他愛なさの関係;『白雪先生と子供たち』一九五〇年―清楚な美しい先生の、無害とは言えない役割)
第2部 原節子は紀子そのものとなり、小津安二郎が彼女を物語った。なんのために?(『晩春』一九四九年―まず最初の、たいへんに抽象的な紀子;『麦秋』一九五一年―次の紀子は自立して仕事をし、実体を持っている;『東京物語』一九五三年―そして三作目の紀子で、原節子は長く記憶されることになる)
第3部 紀子のあとの陳腐な人妻と未亡人。主演女優は消えるほかない(『東京暮色』一九五七年―どうにもならない、なんにもない、寒い灰色;『秋日和』一九六〇年―着物でとおした未亡人、三輪秋子の不自由)