[BOOKデータベースより]
英語圏の分析哲学、認知科学、テクノロジー論などに対して、ハイデガーの哲学はどのような現代的意義をもつのか。伝統的な形而上学の言語圏からの「破壊」的な離脱と、新しいボキャブラリーの創出による「構築」的な思考―この二つの位相に焦点をあてることで、ハイデガーの存在論を明瞭に描き出す。人間科学と哲学的常識に対するハイデガーの革新性をとらえた一作。
第1部 破壊としての存在論と哲学の新しいボキャブラリー(哲学の新しいボキャブラリーの創出;存在の物語、志向性の物語―『存在と時間』の二つの顔)
第2部 認知科学とテクノロジーとの対話(ハイデガーと認知科学;ハイデガーと表象主義 ほか)
第3部 行為論の革新(知と行為―フッサールとハイデガー;徳(viirtue)のありか―ハイデガーとマクダウエル ほか)
第4部 現代の分析哲学との交錯(ハイデガーと分析哲学;アメリカのハイデガー)
英語圏の分析哲学、認知科学、テクノロジー論、行為論などに対して、ハイデガーの哲学がもつ現代的意義を探究する。人間科学と哲学的常識に対するハイデガーの革新性をとらえた1冊。
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[商品紹介]
ハイデガー研究の第一人者の遺作
本書は、今年の2月に脳腫瘍で亡くなった、東京大学の門脇教授が最期まで準備を進めていた著作です。門脇教授は、フッサールの現象学とハイデガーの存在論をひとつの繋がりある哲学と捉え、独自のハイデガー研究で大きな成果を残されました。時に異端と見られることも少なくなかったようですが、大変真摯に研究に邁進されていた方です。56歳という若さで亡くなられたことが残念でなりません。ご冥福をお祈りします。