- ゴッホ風がはこんだ色彩
-
Van Gogh e i colori del vento.
西村書店(新潟)
キアーラ・ロッサーニ オクタヴィア・モナコ 結城昌子- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2010年10月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784890139217
[BOOKデータベースより]
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853〜1890年)は、オランダに生まれ、フランスで活躍した画家です。フィンセントが画家を志してオランダからパリにやってきたのは、印象派という新しい絵画の試みがひろがりつつあるころでした。フィンセントの作品は、まぶしい色彩とぐいぐいと力のこもったはげしいタッチが特徴です。今では世界じゅうの人びとに愛されているフィンセントですが、生きているあいだにはまったくみとめられることなく、37才という若さで自らの人生の幕を閉じてしまいました。フィンセントには、テオというなかのよい弟がいて、短い生涯のあいだに、ふたりはたくさんの手紙をやりとりしました。この本は、残された手紙をもとに書かれた物語です。フィンセントの狂おしいまでの絵画に対する情熱がつたわってくるようです。物語に登場する「風」は、フィンセントの内面の声かもしれませんし、芸術の神さまの声かもしれません。
[日販商品データベースより]炎の画家と呼ばれたゴッホ。彼が胸のうちを明かした弟テオとの手紙をもとに、巨匠ゴッホの生涯が絵本で蘇る。ゴッホの狂おしいまでの絵画に対する情熱と、兄弟の深い愛が伝わる物語。アートな絵本シリーズ第6弾。
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この本を見たとき、最初にイメージしたのはいせひでこさんの『にいさん』でした。
この絵本も画家ゴッホの伝記であり、ゴッホと弟テオの兄弟愛を基にゴッホの一生を描いているのですが、いせひでこさんの絵とオクタビア・モナコさんの絵ではその描き方にとても象徴性があるのです。
いせさんはゴッホの画風、色彩を取り入れることでゴッホを表現しています。
モナコさんはゴッホの絵そのものを中に取り込みながら、独自の画風でゴッホを描いています。
いかにも美術の絵本的で西洋絵画のような感覚。
とても新鮮に感じられて、思わず「これっていいかも」とつぶやいてしまいました。
「炎の人」であり「ひまわり」に象徴される色彩の人であるゴッホを、あえて違った画風色調で、一歩離れて描いているのです。
ゴッホ好きには少し違和感があるかもしれませんが、画家としてのゴッホよりも人間としてのゴッホを感じることができて良かったと思います。(ヒラP21さん 50代・千葉県 男の子14歳)
【情報提供・絵本ナビ】