- 華竜の宮
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- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2010年10月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784152091635
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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HonyaClub.comアンケート
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「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
漂流されて行き着くのと、バカンス的なもので遊びに行くのとでは、選択するものがだいぶと変わってくるでしょうが、今回はバカンスで、ということで。
周りは自然のみ、目の前は海。聞こえてくるのは波の音と、鳥の声くらいなものでしょうか。
邪魔するものは何もない、こんなにも読書に没頭できる環境で読みたい本は、やはり読み応えのあるものでしょう。そこで私が選んだのは、上田早夕里さんの 『華竜の宮』 。
上田さんの作品はどれも大好きで、新刊が出るのを心待ちにしている作家さんの一人です。中でもこの作品は第32回日本SF大賞を受賞しています。
この作家さんの作品はどれもそうなのですが、一つの物語を書くのに、随分と下調べや勉強をなさっているのだろうなぁといった感じがします。
そのせいか、架空の未来の話なのだろうけど、それがとっても真実味を帯びていて、嘘っぽくないのです。だからより、「ありそう。」と思えてきて、怖さもあるのですが。
こちらの作品、文字数もページ数もちょっと多めですが、軸になる登場人物がとても魅力的で、ドンドン話に引き込まれていきます。
読み応え十分の、自信を持ってオススメする一冊です。こちらの作品を読まれるなら、併せて短篇 『魚舟・獣舟』 もどうぞ。
直接ストーリーが繋がっているわけではないのですが、こちらの短篇がもとになって今回の作品が生み出されたようです。
[BOOKデータベースより]
ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。未曾有の危機と混乱を乗り越えた人類は、再び繁栄を謳歌していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は海洋域で「魚舟」と呼ばれる生物船を駆り生活する。陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まる中、日本政府の外交官・青澄誠司は、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長・ツキソメと会談する。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が、障壁となってふたりの前に立ち塞がる。同じ頃、「国際環境研究連合」はこの星が再度人類に与える過酷な試練の予兆を掴み、極秘計画を発案した―。最新の地球惑星科学をベースに、地球と人類の運命を真正面から描く、黙示録的海洋SF巨篇。
[日販商品データベースより]多くの陸地が水没した25世紀。人工都市に住む陸上民の国家連合と、遺伝子改変で海に適応した海上民との確執の最中、この星は再度人類に過酷な試練を与える…。地球と人類の運命を真正面から描く、海洋SF巨篇。〈受賞情報〉SF大賞(第32回)