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[BOOKデータベースより]
たとえ多くの血と涙が流されたにせよ、激しい変化の時代に人々が交流しあった事実をそれぞれの国の歴史叙述の枠に閉じこめてしまってよいとは思えない…21世紀、あらたな日中関係を築くために。
第1部 分岐する運命―帝国日本と革命中国(伊藤博文の中国観―立憲政友会創設期を中心に;辛亥革命と日本の反応―近代日本と「崛起する中国」;加藤高明と二十一ヵ条要求―第五号をめぐって;第一次世界大戦後の中国をめぐる日米英関係―大国間協調の変容;王正廷の外交思想;危機の連鎖と日本の反応―朝鮮・満州・「北支」・上海一九一九〜一九三二年)
[日販商品データベースより]第2部 冷戦下の変容―帝国の解体から国交正常化へ(トルーマン政権の極東政策;ポーレー・ミッション―賠償問題と帝国の地域的再編;戦後日本における華僑社会の再建と構造変化―台湾人の台頭と錯綜する東アジアの政治的帰属意識;日中国交正常化交渉における台湾問題―一九七一〜七二年)
第3部 歴史像の転換―二一世紀日中関係の礎(体制変革期における日本と中国一九二七〜一九六〇年;歴史は鑑か鏡か?―国際比較の中の日中歴史教科書;「中国の台頭」と国際秩序)
歴史を学ぶことが、一国の歴史叙述の枠に閉ざされたモノであってはならない。二一世紀という新たな視座から二〇世紀の日中関係を振り返る。