- 平成関東大震災
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いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった
講談社文庫 ふ59ー12
- 価格
- 440円(本体400円+税)
- 発行年月
- 2010年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062767736

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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あおひなレストラン
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あっという間に読み終わります
(震源が関東ではないにせよ)実際に大きな地震が起きた今、震災以前に描かれたこの小説で、日頃フィクションを手掛ける作家さんがどのようなシミュレーションをしていたのだろう?という関心でこの文庫を手に取りました。
ボリュームは少ないのですぐ読み終わります。
実用書や雑誌・新聞の記事として読むと無味乾燥な情報として意識がされにくい数字・データの類も、ストーリーに絡めて読んでいくと関心が持てるように作ってあり、(一度の読了で知識として身につくところまではいきませんでしたが)震災に対して危機感をもつ意味では為になる小説だと思います。
単なる震災関連の知識の紹介だけでなく、作者の思いも込められていると感じました。
ただ、作中のコラムでも紹介されている「災害時帰宅支援ステーション」という名のコンビニ等は、実際には従業員に教育等はされていないケースも多く、災害時の備蓄があるわけでもなく、他の施設と同様断水によるトイレの故障も起こるため、あてにはできないという話も聞いたことがあります。
作中にもある通り、「現実は予想より残酷」なのだと思います。
[BOOKデータベースより]
突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次へと襲いかかる災厄を乗り越え、ついに自宅にたどり着いた西谷が手にしたものは―。実用情報も満載したシミュレーション小説。
[日販商品データベースより]突如として起こった大地震。新宿で震災に直面した平凡なサラリーマン・西谷久太郎は、家族に会いたいが一心で大混乱に陥った首都を横断する。生きていれば必ず道は見つかる。次から次へと襲いかかる災厄を乗り越え、ついに自宅にたどり着いた西谷が手にしたものは――。実用情報も満載したシミュレーション小説。(講談社文庫)
突然の大地震! 生き延びることができるか営業職の西谷久太郎を襲った大地震。震源は東京湾北部、マグニチュード7.3。高層ビルのエレベーターに閉じこめられようやく脱出した西谷が目にしたものとは。