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「おすすめ安土桃山(戦国)時代の本」レビューコメント
歴史の本は事実を書いているようで、その時の実際の数値を大切にしない。この本は、秀吉の大返しが本当にできたか、その実際の速さは時速何キロかなど、他の時代のことも書いてあるが、数値を大切にしている。柴田勝家との戦いで、大垣から返った秀吉の速さは、中国の大返しより速いなど、おもしろい現実をちりばめている。(あき次郎/男性/60代)
[BOOKデータベースより]
敵は本能寺にあり―明智光秀が吐いた運命のひと言。われわれの目に、その先で死を待つ織田信長の姿が浮かぶ。覇王・信長の死すべき運命は、数式で解き明かすことができる。源頼朝が鎌倉に留まり続けた思惑、足利尊氏が後醍醐天皇と敵対した際の勝算、関ヶ原合戦に勝利した徳川家康の打算、日本史に名を残す優れた武将は、ここぞという判断に数学の法則を使っていた。歴史に秘められた謎を、異色の数学者が明らかにした一冊。
第1章 人はなぜ争うのか(源頼朝の野望;重力加速度gの勢いで転げ落ちる武士の困窮;挑発と弾圧;価値の転換;利害の対立;ビッグバンに賭けた関ヶ原の一か八)
[日販商品データベースより]第2章 その計算違いが命取り(源氏の動的計画法(ダイナミックプログラミング);平家攻略の打算;戦国武将・明智光秀の臨界点と誤算;織田信長の苦労と最適制御;石田三成の正しい理屈と証明;豊臣秀吉という人たらしの計算)
第3章 失敗と成功の収支決算(仏教受容の代償;国と地方の打算;桓武天皇の打算と誤算;狙われた奥州の鉱物資源;失政が招いた乱の決算)
第4章 武士たちの知恵と工夫(戦い方の変遷;鎌倉武士対モンゴル軍;戦場の陣形;戦術・戦法の移り変わり;城造りと大砲)
第5章 武士の運も実力のうち(尼将軍・北条政子の打算;越後の聖将・上杉謙信;織田信長の先見性;羽柴秀吉の天運;柳生と乃木と東郷と)
源頼朝が鎌倉に留まり続けた思惑、足利尊氏が後醍醐天皇と敵対した際の勝算…。日本史に名を残す優れた武将は、ここぞという判断に数学の法則を使っていた。歴史に秘められた謎を、異色の数学者が明らかにする。