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[BOOKデータベースより]
1 はじめに
[日販商品データベースより]2 有機元素分析―組成式から分子式へ
3 質量分析―分子量を決める
4 核磁気共鳴―スペクトルから分子構造へ
5 X線構造解析―X線の回折像から分子の3次元構造へ
6 スペクトルによる構造解析
はじめて有機化合物の構造解析を行う学生にとって,アプローチの方法や論理的な考え方を習熟するには時間と根気が必要なため,簡単で分かりやすい解説書が必要である。本書では,次に述べるように,他の著書とは少し違う観点から,「有機構造解析」の実際をまとめた。
有機化合物の構造解析・構造同定において,試料の元素組成を定量する有機元素分析が基本的に重要である。本書では他の章と同等のページ数を割いて有機元素分析法を説明した。現在,構造解析の中心的役割を担うMSとNMRは,原理などは簡単に復習することにして,主に構造解析に頻繁に用いられる手法とその流れを理解できるよう心がけた。また,構造解析の手段として重要度の増しているX線構造解析について,必要と思われるポイントを解説した。有機元素分析やX線構造解析が近寄り難いと考えられることを防ぐために,また,それぞれのデータから導いた解析の結果を相補的に活用する流れを理解できるようにするため,各章共通の化合物の実例を用いて解説し,読者の理解を深めやすくするよう努力した。
本書に述べた機器分析の手法が,天然物や医薬品のみならず有機金属やアミノ酸・核酸・タンパク質などの領域,あるいは農薬,食品,環境の領域などの分析に応用・展開されることを願っている。