- リヤ王と白鳥になった子どもたち
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The children of Lir.
冨山房インターナショナル
シーラ・マックギル・キャラハン ゲンナージ・スピーリン 森丘道- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2010年06月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784902385922
[BOOKデータベースより]
魔女に呪いをかけられ、白鳥になった王子たち。呪いをとくクジラとの愛の物語。アイルランド伝説の3大悲劇の1つ『リヤ王の子どもたち』をもとにした作品です。アメリカで、1993年度のイラスト部門ゴールドメダルを受賞。
[日販商品データベースより]魔女に呪いをかけられ、 白鳥になったリヤ王の4人の子どもたち。 呪いをとくために、クジラや野鳥、 動物たちが奮闘する、愛の物語です。 アイルランド伝説の3大悲劇の1つ 『リヤ王の子どもたち』をベースにした作品。
米国のソサエティ・オブ・イラストレーターズの イラスト部門でゴールドメダルを受賞した細密画のようなイラストが、 物語世界に引き込んでいきます。中学年から1人で読め、贈り物としても、 また大人のための絵本としてもそばに置いてほしい1冊。
アイルランドの伝説に着想を得たお話だそうです。
母を失った4人の子どもたち。
子どもたちのためにとリヤ王は、亡くなった王妃の妹のイーファと結婚しますが、イーファには子どもができません。
継母としての子どもたちへの妬みが憎しみに変わっていきます。
魔法で王子、王女たちを白鳥に変えてしまいます。
文章も絵も描き方がとても説得力があります。
憎しみというものはこれほど人間を変えてしまうものでしょうか。
その中で子どもたちを思うリア王は失墜していき、イーファの悪政が始まります。
白鳥に変えられた子どもたちが苦難を乗り越えていく話は息を呑みますし、大きなクジラや他の魚たち動物たち鳥たちに助けられていく展開はなにか崇高なものを感じます。
イーファの醜さ、アッというような方法で魔法がが解けた時の素晴らしさ、すべてに圧倒されてしまいました。
スピリンの緻密でパノラマのような絵が、絵本の絵の域を脱していて絵画のようです。
お父さんが自分のために読んでも良いと思います。(ヒラP21さん 50代・千葉県 男の子14歳)
【情報提供・絵本ナビ】