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[BOOKデータベースより]
法は人間を秩序のもとにおき、そこから外れる者を裁く。自らを正当化する法の暴力に迫り、歴史を貫くその自在な支配に鋭い釘をさす、鏤骨の一撃。法の「正体」が暴かれる。
序文 遅かれ早かれ
第1章 全体=無(法の地理学;石蹴り遊び。全体化への永劫の渇望;結び目のある縄。全体化するアリストテレス、トマス、ヘーゲル;全体性。法、学知、政治の概念;法外、澄んだ水と暖かい皮膚)
第2章 無=神(神即無。無即神)
第3章 神=法(歴史という法あるいは法という歴史;式服と外套―歴史の法服;縄の歴史とその法;炎の歴史とその法。ソドム;真昼の法と月の法。王の理性と教皇の理性;一者のさまざまな歴史、あるいは法の血;『直立の法‐人間』の悲しき垂直性)
第4章 法=きみ(フォイエルバッハとらい病人;ヘルメス―無法者たちの法;平等な者たちのそぞろ歩き)
終章