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- せみまる
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理念とヴィジョン
本書は大きく、前半部の米国Google社の歴史と創業者や幹部のインタビューと、後半部の同社の発展に反比例して衰退していく旧メディアに関する考察に分かれます。特に興味深いのは前半部で、創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンをはじめとした幹部たちの伝記的な要素と、これまでの同社の歴史を辿ったものとなっています。
創業者の二人は、いずれも学者や研究者の両親を持ち、少年期の頃からその秀才ぶりが注目を集めていたようです。やがて出会った二人が、検索エンジンという共通の興味を抱き、結果としてGoogleを創業するまでの過程が描かれます。
後半部は、同社の成長にともなうその他のネット企業や旧メディアへの影響、そして自身が内包する課題への記述が展開されています。その考察は比較的ありきたりなものだというのが正直なところでした。
読了して感じたのは、同社が前半部で語られたような創業者の天才だけで成長している企業ではないということです。「邪悪になるな」という理念や、検索エンジンの本質を曲げないユーザー本位の思想には驚くほどブレがありません。結局、企業を強くするのは理念だったりヴィジョンだったりするということの証左です。
天才の創業したIT企業だから勝ち目がない、などと勘違いしていると、理念やヴィジョンのない旧メディアはいずれにしても衰亡の途を辿らねばならなくなるでしょう。そんなことをあらためて感じさせる一冊です。
[BOOKデータベースより]
我々は検索をするたびに、グーグルに何かを与えている―最強にして最も危険、徹底的な調査報道による驚愕の歴史。
第1部 別の惑星(君たちは魔法をぶち壊しているんだ!)
第2部 グーグルの物語(ガレージからの出発;活気はあれど収入はなし(一九九九〜二〇〇〇年) ほか)
第3部 グーグルvs.旧メディア帝国(ユーチューブ買収(二〇〇五〜二〇〇六年);戦線拡大(二〇〇七年) ほか)
第4部 ググられる世界(ググられた世紀;伝統メディアはどこへいく? ほか)