
ユーザーレビュー (2件、平均スコア:2)
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beapea
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経済予測ができるようになるための前準備として、地頭を鍛えなさい、という内容
経済予測をするにあたって必要な統計情報や視点を教えてくれる本というより、その視点の養い方・脳の鍛え方を中心とする本でした。
「経済を予測するには、経済学ばかり勉強していてもだめ。心理学、歴史学、哲学などを学ぶことが重要」というのが筆者の主張です。それ自体は、他の経済本には見られない、筆者ならではのものだと思います。
しかし。
心理学を学んだおかげで、「一回株価が暴落するとみな怖くなって株を手放すようになる」ことが見通せるようになり。
「歴史学」のおかげで「過去のバブルはどれも崩壊してきたから、今回のバブルもいずれは崩壊する」という教訓を得られ。
「哲学」を学んだおかげで「世界経済はアメリカを中心に回っている」という「本質」を見抜けるようになった・・・
という筆者の言葉には、本当に高度な学問の知識がないと見抜けないようなことなんだろうかと、疑問を感じてしまいました。
確かに。
第6章の「新聞を「経済予測」に活用する技術」では、過去に筆者が、1つの小さな新聞記事を見つけ、それが世の中の大きな流れの中でどのような意味をもつのかを瞬時に位置づけ、今後の経済の大変動 - 具体的にはサブプライム問題や日本企業のリストラの嵐 - を予測した例が何点か紹介されています。それを読むと、大きな構図を読み取る力は一朝一夕では養えないことがわかります。
しかしそれでも、「歴史学」「心理学」「哲学」が役立つ理由の説明にそれぞれ1章づつという構成は冗長でした。1章ずつ充てるなら充てるで、それぞれの分野のお勧めの本リストであったり、哲学なら鍵となる国をつらぬく思想であったり(内田樹さんの「街場のアメリカ論」「街場の中国論」が面白かったです)、その分野に造詣が深い人ならではのつっこんだ内容を載せてほしかったです。
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さとう
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こじつけ?
経済予測には経済学以外にも勉強する必要があり、哲学や歴史などの学問も勉強しましょうという内容の本です。ただ他の学問から経済学への応用法がいかにもこじつけてる感じがしてしまい、あまり同意できません。
[BOOKデータベースより]
「最も予測が当たる」エコノミストが書いた経済予測のセンスとスキルが身につく本。デフレも株価暴落も先読みできれば怖くない!情報源は新聞とインターネットだけでOK。
第1章 経済学だけでは経済予測はできない
[日販商品データベースより]第2章 わたしが「経済予測脳」を身につけるまで
第3章 歴史学編 歴史から学んで未来を予測する
第4章 心理学編 人間の欲望を理解して正しい判断を下す
第5章 哲学編 哲学を使って物事の本質を見抜く
第6章 新聞を「経済予測」に活用する技術
第7章 世界経済を変えるふたつの潮流を予測する
第8章 エピローグ―これからの厳しい時代を、軽快に生きていくために
デフレも株価暴落も、先読みできれば怖くない。経済予測脳は全ての人に求められている。情報源は新聞とインターネットだけでOK。「最も予測が当たる」エコノミストが贈る、経済予測のセンスとスキルが身につく本。