この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 古代アメリカ文明
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2023年12月発売】
- カラー版 マヤと古代メキシコ文明のすべて
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2023年06月発売】
- マヤ文明
-
価格:880円(本体800円+税)
【2012年04月発売】
- 古代マヤ石器の都市文明 増補版
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2013年03月発売】
- 帝政ロシアの国家構想
-
価格:7,700円(本体7,000円+税)
【2015年09月発売】
ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
- hamachobi
-
読んでいても知らないことばかりだが、知的興奮を呼び起こされた1冊だった。
中公文庫版の世界の歴史シリーズの1冊。ほとんど馴染みのないアフリカの歴史ということで、予備知識ゼロで読んだんだけど、とても刺激的な1冊だった。
アフリカと言えば、人類誕生の地(?)、野生の王国、貧困、飢餓、虐殺なんてことぐらいしか思いつかない自分。学校で学んだ世界史でもほとんどアフリカのことなんて、出てきた記憶もない。しかし、そんな私だが、いやそんな私だからこそ、この本を読んで衝撃を受けた。
この本は、三部構成になっている。
第1部 自然と民族のアフリカ
第2部 都市と王国のアフリカ
第3部 イスラームのアフリカ
となっているが、私が抱いていたのは第1部で描かれているようなアフリカのイメージだった。しかし、その第1部では、生半可な知識に基づくイメージを打ち壊し、アフリカにおいて今も続く民族紛争、さらにはそれに付随する虐殺の背景を解き明かしてくれる。
第2部では、アフリカの王国という馴染みのないテーマをヨーロッパとの関係を中心に記述。
さらに、第3部では、アフリカにおけるイスラム教の影響の大きさを説明してくれる。ここでは、先日、殺害されたリビアのカダフィ大佐まで登場し、まさに現代にまで続く歴史となっている。
読んでいても知らないことばかりだが、知的興奮を呼び起こされた1冊だった。
[BOOKデータベースより]
人類誕生の地であり、悠久の歴史をもつアフリカ。多様な民族を関係性から読み解き、西洋やイスラームとの出会い、信仰や慣習から、人々の暮らしを浮き彫りにする。人類学の成果を得て、躍動する大陸の歴史を詳述する。
第1部 自然と民族のアフリカ(自然と人間の共生史と矛盾;民族誌からアフリカ史を発掘する;多様な民族の生成と戦略)
第2部 都市と王国のアフリカ(プロローグ―アフリカ理解のために;王国のアフリカ;都市のアフリカ―地域間の交流;外部世界とアフリカ)
第3部 イスラームのアフリカ(プロローグ―人類学的イスラーム史叙述に向けて;セム的一神教の普及と土着化;イスラーム改革の胎動;「近代化」のなかのイスラーム復興)