- でっちあげ
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福岡「殺人教師」事件の真相
新潮文庫 ふー41ー1
- 価格
- 737円(本体670円+税)
- 発行年月
- 2010年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101311814
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北区の太
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マスコミは正義をふりかざすな
福岡の一人の小学校教師がある児童の親からのいわれのない糾弾によりどんどん追い詰められてゆく。その主な原因は、児童の親のとても普通では考えられない告発の数々。片方だけならまだしも、両親揃って同じような常識を持ち合わせていないので、誰も止めることが出来ずにどんどんエスカレートしてゆく。それを助長するような学校側管理職の事なかれ主義、そしてそのモンスターペアレントを、ろくに事実関係の確認もせず片方だけの言い分を鵜呑みにして後押しの記事を垂れ流す一部マスコミ関係者。こうしたことの積み重ねにより、この冤罪が作り出されたというのがこの事件に真相であるということを明らかにした作者もマスコミ関係者の一人であるが、同じマスコミ関係者でも事実に向き合う姿勢が全く異なっている。マスコミが正義を掲げるのはよいが、それは正しい事実確認がなされることが大前提。それなくしてマスコミは正義をふりかざしてはならない。この冤罪物語で一番悪いのは、サイコパスとしか思えないような児童の親であるが、ろくな取材もせず(要は事実確認を怠った)その親の後押しをしたマスコミ関係者の罪は重い。
[BOOKデータベースより]
「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。
序章 「史上最悪の殺人教師」
第1章 発端―「血が汚れている」
第2章 謝罪―「いじめでした」
第3章 追放―停職6か月
第4章 裁判―550対0の不条理
第5章 カルテ―PTSDの真実
第6章 判決―茶番劇の結末
終章 偽善者たちの群れ
「でっちあげ」事件、その後