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- 殺す者と殺される者
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創元推理文庫 168ー06
The slayer and the slain.- 価格
- 946円(本体860円+税)
- 発行年月
- 2009年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784488168063
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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- せみまる
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幻の名作が新訳
『幽霊の2/3』でもそうだが、ヘレン・マクロイの小説のタイトルはもの凄くうまい。本書もまた重層的な意味を持させつつ、それ以外には考えられないしっくりしたものになっています。
本書は記憶喪失モノとドッペルゲンガーものと多重人格モノを合わせ技で使ったところが、当時は新鮮だったと推測されます。その割に意外とストレートなサスペンス小説であり、今日読むにはいささかインパクトは小さい。何しろ、原著の出版は1957年ですから。
そんな本書で感心したのは終盤で主人公がある人物と交わす会話シーン。この種のテーマでこういった会話シーンを描いた作品というのはあまり読んだことがありません。このシーンのぞくぞくするような感覚を味わうためだけも読んだ甲斐はあったと思います。
とにもかくにも、古参のミステリ・ファンは言われなくても手に取っていると思うので、そうでない方は21世紀にこの幻の作品を新訳で読めるという贅沢をぜひ味わってほしいです。
[BOOKデータベースより]
遺産を相続し、不慮の事故から回復したのを契機に、職を辞して亡母の故郷クリアウォーターへと移住したハリー・ディーン。人妻となった想い人と再会し、新生活を始めた彼の身辺で、異変が続発する。消えた運転免許証、差出人不明の手紙、謎の徘徊者…そしてついには、痛ましい事件が―。この町で、何が起きているのか?マクロイが持てる技巧を総動員して著した、珠玉の逸品。