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[BOOKデータベースより]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が世界でもっとも有名なオーケストラの一つであることに、疑問はない。だが、ヒトラーがドイツ首相となった1933年、このオーケストラは経営的に厳しい状況に追い込まれていた。そのとき、指揮者フルトヴェングラーが援助を求めたのは、宣伝大臣ゲッベルスだった。こうしてベルリン・フィルは、「帝国オーケストラ」としてナチス・ドイツのプロパガンダの道具になっていく。ナチ党への協力と対立、ユダヤ人団員問題、「帝国オーケストラ」としての演奏旅行。そして、音楽の理想と戦争の影の葛藤のなかでむかえたドイツ敗戦…。フルトヴェングラーとカラヤンの時代が過ぎ去ったいま、さまざまな原資料からナチス時代のベルリン・フィルを再現した傑作ノンフィクション。
第1章 帝国オーケストラへの道
[日販商品データベースより]第2章 ナチに翻弄される団体
第3章 オーケストラのふところ具合
第4章 楽団員たちの仕事
第5章 コンサート・プログラムの変化
第6章 旅から旅へ ドイツの文化使節として
エピローグ 帝国オーケストラの遺産
1933年、ベルリン・フィルはナチス・ドイツのプロパガンダへの協力を迫られ、苦悩の中で演奏の道を選ぶ…。様々な原資料から、ナチス時代のベルリン・フィルを再現した傑作ノンフィクション。