- 海の都の物語 1
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ヴェネツィア共和国の一千年
新潮文庫 しー12ー32
- 価格
- 605円(本体550円+税)
- 発行年月
- 2009年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101181325
[BOOKデータベースより]
ローマ帝国滅亡後、他国の侵略も絶えないイタリア半島にあって、一千年もの長きにわたり、自由と独立を守り続けたヴェネツィア共和国。外交と貿易、そして軍事力を巧みに駆使し、徹底して共同体の利益を追求した稀有なるリアリスト集団はいかにして誕生したのか。ヴェネツィア共和国の壮大な興亡史が今、幕を開ける。「ルネサンス著作集」中の大作、待望の文庫化、全六冊。
第1話 ヴェネツィア誕生(蛮族から逃れて;迎え撃つ;聖マルコ;海の上の都;運河;地盤づくり;広場;井戸;国づくり)
第2話 海へ!(海賊退治;海の高速道路;海との結婚式;交易商品;ヴェネツィアの船;帆船;ガレー船;東方への進出)
第3話 第四次十字軍(エンリコ・ダンドロ;契約;ヴェネツィアへ;コンスタンティノープル;コンスタンティノープル攻城戦;落城;ラテン帝国;ヴェネツィアが得た“リターン”)
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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HonyaClub.comアンケート
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「夏の文庫2015」レビューコメント
大航海時代の海の都のベネチアの物語。物語の場面が常に海や船に彩られ、どうしても海風=夏を彷彿させるから。(てっくんぱぱ/男性/40代)
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八重雲
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一千年の栄華には理由があります。
「ローマ人の物語(新潮社)」でお馴染みの、イタリア歴史文学の大家・塩野七生氏の作品です。
現在、イタリア共和国北東部に位置する「ヴェネツィア」は、かつては7世紀末から18世紀末の間の約一千有余年の間独立を維持した独立国でした。
その一千年を日本に照らし合わせると、何と、飛鳥時代から江戸時代の中期にまで及びます。
しかもその間「共和制」を維持し続けた。
これはとても驚くべきことです。
中世イタリアには「フィレンツェ」というもう一方の雄もありました。
フィレンツェも「共和国」を名乗っていましたが、その実は「僣主制」でありました。
・共和制を貫き完成させたヴェネツィア
(個を捨て、全市民の利益の為の政体)
・共和国を名乗りながらも、
実質は僣主制であったフィレンツェ
(一族、その派閥の利益の為の政体)
一足先に没落を迎えたフィレンツェに比べ、対外へ(世界の歴史に)与えた影響力も含め、組織としての強さはヴェネツィアが圧倒します。
わずか10万人程度の本国人口と、僅かな土地しか持たなかった(資源も無かった)都市国家が繁栄を続けられた理由は何なのだろうか。
我々「日本国民」が学ぶべきところも多いように感じます。
オススメいたします。
なお、興味を持たれた方は、同じ塩野さんの作品
「わが友マキァヴェッリ?フィレンツェ存亡?」もどうぞ。