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[BOOKデータベースより]
これまで見逃されていた“端役”に焦点を当て、端役論の視点から各場面を読み直すことによって、物語の陰影・迫真性・生動感を浮き彫りにする。多様な端役の存在によって、源氏物語がますます光り輝く作品であることが明らかになる。
『源氏物語』端役論の意義と可能性―末摘花をめぐる端役を例に
[日販商品データベースより]光源氏の“かたみ”―惟光と良清の立身/分身
端役からみる藤壷―母后と王命婦
夕顔物語を演出する端役たち―光源氏の随身と夕顔に仕える女童
紫の上と少納言の乳母、そして女房たち―「存在」と「不在」の意義
主人公の心を照らす夕霧の子どもたち―若君・蔵人少将・六の君
玉鬘と弁のおもと―求婚譚における「心浅き」女房の重要性
内親王女三の宮の婚姻と端役たち―承香殿女御・乳母たち・左中弁など
落葉の宮をめぐる人々―一条御息所・小野の律師・小少将
薫をめぐる端役たち―「後見」「しるべ」という黒衣的欲望
匂宮と男たちの欲望―童心地と司召
宇治の大君・中の君をめぐる端役たち―裏の主人公による領導とその限界
浮舟をめぐる“母”たち―弁の尼と中将の君
主要人物をめぐる人々
「端役」にも大事な役割がある。これまで見逃されていた「端役」に焦点を当て、端役論の視点から各場面を読み直すことによって、源氏物語の陰影・迫真性・生動感を浮き彫りにする。