[BOOKデータベースより]
いちょうの実はみんな一度に目をさましました。そしてドキッとしたのです。今日こそはたしかに旅立ちの日でした。
[日販商品データベースより]いちょうの実はみんな一度に目をさましました。
そしてドキッとしたのです。今日こそはたしかに旅立ちの日でした…。
いちょうの実が落ちる日のことを描いた話。親子の情愛と世間へ出て行く子どもたちの心理を自然に、やさしく表現しています。
可愛らしい、いちょうの子どもたちの会話に耳をかたむけてみましょう。
「自分と同じ名前なのでずっと意識していました。」
というユニット”100%ORANGE”として活躍中の及川賢治がかわいく大胆に“いちょうの実”の世界を描きます。美しい色の重なりにも注目の1冊。
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価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2010年10月発売】
いちょうの実はみんな一度に目を覚ましました。今日は確かに旅立ちの日です。この日を悲しんで、いちょうのおかあさんは、扇型の金色の髪の毛を昨日までにみんな落としてしまいました。子どもたちは、旅立ちの日に、あれこれとおしゃべりをして、準備をしています。楽しみにしている様子、不安でたまらない気持ち、思うように準備が進まないなど、それぞれの気持ちが、会話から伺えます。でもおかあさの声はまるっきり聞こえてきません。子どもの気持ち、親の思いが、痛いほど伝わってきます。やっぱり宮沢賢治って人は、すごい人です。
そして、いちょうの実が落ちたあと、木に残っていた一枚のコート、『ここにあったんだね。』
以前、いちょうの木が街路樹の道を、秋に車で走る時は、運転に気をつけなさいと母に言われたことを思い出しました。落ちたいちょうの実を子どもが拾っているかもしれないからだと…子どもの気持ち、親の思いが胸にしみました。(おしんさん 50代・鹿児島県 )
【情報提供・絵本ナビ】