- 負けるな、ロビー!
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評論社の児童図書館・文学の部屋
Cool!評論社
マイケル・モーパーゴ マイケル・フォアマン 佐藤見果夢- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2008年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784566013759
[BOOKデータベースより]
ぼくは病院のベッドの上。チューブにつながれ、目を閉じて、じっとしているだけ。どうやら、半分死にかけているということらしい。ところが、ぼくの耳は聞こえるし、頭の中では目ざめている。「目をさまして、ロビー。お願い」と、母さんの声。そうしようとしてるんだよ、母さん。でも、できない―。もっと、ぼくに話しかけてよ。前みたいに、ぼくに話しかけてほしいんだ。
[日販商品データベースより]交通事故で病院に運ばれ、意識不明と思われているロビー。チューブにつながれ、目を閉じて、じっとしているだけ。でも、耳は聞こえるし、頭の中では目覚めている…。少年が感じる悲しみと喜び、不安と希望を描く。
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交通事故で意識不明となったロビーのお話です。
病室で横になりながら、ロビーは周りのことを感じることができるのです。
お母さんの涙、お父さんの無骨な読み聞かせ、妹の無邪気な振る舞い。
両親が別居していることが分かります。
介助をしてくれる看護師のトレーシーさんの語りかけや、彼女の口ずさむジョン・レノンの歌に生きている喜びを見出しながら、コミュニケーションのとれない歯がゆさを感じます。
自分は生きているのに、周りからの見た目では、容体はだんだん悪くなっていきます。
この物語は、悲劇では終わりません。
素晴らしいハッピーエンド。
ロビーは家族のきずなを強いものにして、自ら復活します。
目が見えるようになって、頭の中で思い描いてたトレーシーさんは別人でした。
ユーモラスでありながら、読む者が熱くもなれる物語です。
そして、この本のキーワードでもある「Cool(クール)」。
日本語で言えば「いけてる」とか「すっげー」みたいなニュアンスの言葉でしょうか。
日本語とはニュアンスの違う若者言葉として連呼されます。
最初、お母さんはその言葉が嫌いだった。
最後に、とても素晴らしい言葉だと思い直します。
子どもたち、若者たちが交わす言葉で、ついていけない現代語。
その存在感も十分に表現していると思います。(ヒラP21さん 50代・千葉県 男の子14歳)
【情報提供・絵本ナビ】