- 天使のナイフ
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- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2008年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062761383
[BOOKデータベースより]
生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。
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ユーザーレビュー (9件、平均スコア:5)
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「傑作宣言」レビューコメント
江戸川乱歩賞受賞作だから、絶対に面白いと思って購入した。ハードカバーのときに、文庫化したら絶対購入しようと決めていた本。この本がきっかけで、薬丸岳さんのファンになった。これを読むと、実際に起きたあの事件をきっと思い出すと思う。被害者と加害者。両者は簡単に入れ替わる。読みながらいろいろ考えさせられるが、それでもどんどん読み進められるのは、彼の筆力によるものだ。常に丁寧に犯罪と向き合う姿勢は素晴らしいと思う。(ななちん/女性/40代)
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「傑作宣言」レビューコメント
本当の犯人が誰なんかとても気になっておもしろかった。(こり/女性/10代)
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「傑作宣言」レビューコメント
誰もが悩む様な事件に対し,ある一つの設定を提示しているが,他人事とは思えずどんどん入り込んでいってしまいます.(satoue/男性/40代)
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「傑作宣言」レビューコメント
ストーリーの展開に引き込まれ、どんどん読み進めました。(エル/女性/60代以上)
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「傑作宣言」レビューコメント
多重構造を持つ事件の謎解きはミステリーとして超一級で、最後までどんでん返しが続く気の抜けない展開です。少年犯罪という重いテーマを扱い、被害者遺族の視点で話が進められていきます。謎解きの過程で様々な立場の人と関わり、主人公が幾度も問いかける「司法は少年犯罪をどう扱うべきか」「被害者遺族はどうすれば救われるのか」「贖罪とは何か」といった問いかけは物語読了後も読者の心に残ります。が、真相を明らかにした主人公が前を向いて一歩を踏み出すラストはじわりと心が温まり、重大な犯罪が描かれたにも関わらず静かな感動に包まれました。(ぽんちゃん/女性/20代)
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「傑作宣言」レビューコメント
初めて読んだとき、衝撃でした。近年増加している未成年者の犯罪、考えさせられました。被害者の気持ちが胸に迫ります。何度も読み返し、何度も涙が出ました。(haruchi/女性/40代)
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「傑作宣言」レビューコメント
「少年法」という重いテーマにもかかわらず、法律用語オンパレードなどではなくとても読みやすいのが第一印象。少年による犯罪がどんどん低年齢化している現状をいち早く先取りしていた作品なのだなと思う。それを大人の視点で取り上げながら、後半では一気に「少年」だったそれぞれの人物の目線からのたたみかけるようなクライマックス感がよかった。分厚い本だが、あっという間に読めてかつ重厚感があった。また、タイトルも秀逸。未完成でもろい「少年」たちの切なさを感じた。(岡本桜/女性/40代)
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sige
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問題提示小説
先に読んだ「虚無」が刑法第39条「心神喪失者の行為はこれを罰しない」をテーマにした作品に対して、本作は“少年法”である。「虚無」の場合もそうであるが、加害者は罪を問われなく、被害者は“殺され損”という現状を犯罪被害者の立場から問いかける。少年法の賛否両論を取り上げながら“本当の厚生”とはどんなものなのかを問いかけている。しかし、テーマが非常に重たいにもかかわらず物語としてサスペンス並みに読み出したら止まらない。複雑に絡み合った人間模様、二転三転する意外性、そして最後で大発見。途中にちりばめられた巧みな伏線をつい見逃してしまう。ベストセラーも頷ける。
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ななちん
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いろいろ考えさせられる傑作
きっと誰もがあの事件を思い浮かべると思う。少年法、被害者、加害者、いろいろと問いかけられているような作品。誰でも簡単に被害者になったり加害者になったりするんだな…と考えさせられた。きっと明確な答えなんか出ないかもしれないけど、迷うことに意義があるのだろう、この作品は。重いテーマに丁寧に立ち向かう著者は素晴らしい。
※カバーはお選びいただけません。