中国文明農業と礼制の考古学

学術選書　０３６

京都大学学術出版会
岡村秀典　

• 価格: 1,980円（本体1,800円＋税）
• 発行年月: 2008年06月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784876988365

内容情報

[BOOKデータベースより]

古代の四大文明のなかで、近代までその骨格が持続したのは、唯一、中国文明であった。とりわけ、上部構造としての「礼制」は、中国文明に固有のものとして清末まで保持された。本書は、前三千年紀から前二千年紀にいたる文明の形成過程を、最新の考古資料を駆使して跡づける。その際、下部構造の「農業」や「生活」に焦点をあて、全体を包括する「社会」の変遷をたどろうとする。

第１章　中国文明とは何か（四〇〇〇年におよぶ中国文明；中国文明の空間動態）
第２章　文明の胎動―紀元前三千年紀の龍山時代（農耕社会の成立；複雑化する社会；地域間交流の拡大）
第３章　文明の誕生―紀元前二千年紀前半の二里頭文化（王朝の成立；中国的世界の形成）
第４章　初期国家の成立―紀元前二千年紀後半の殷周時代（農業生産の発展；複雑化する王都の構造；地方支配の構造；王統と王陵の成立）
第５章　文明・王朝・国家の形成（都市と農村の分化；祭儀国家の成立）

[日販商品データベースより]

古代４大文明の中で、唯一近代まで持続した中国文明。上部構造としての「礼制」の成立過程を、最新の考古資料を駆使して跡づけ、また下部構造の「農業」などにも焦点をあて、全体を包括する「社会」の変遷をたどる。