関係精神分析の視座

分析過程における希望と怖れ
Ｈｏｐｅ　ａｎｄ　ｄｒｅａｄ　ｉｎ　ｐｓｙｃｈｏａｎａｌｙｓｉｓ．

ミネルヴァ書房
スティーヴン・Ａ．ミッチェル　横井公一　辻河昌登　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2008年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784623050680

内容情報

[BOOKデータベースより]

リビドーやカタルシスをもっと語られるフロイトの「欲動」理論は、「関係基盤」をもって語られる関係精神分析へと発展してきました。関係精神分析を自らリードしてきたミッチェルは個人と関係性、身体と精神の弁証論を本書によって生き生きと活写しました。ソフィー、サラ、ジョージ、ロバート、Ｒ．Ｎ．などの症例を導入して具体的な分析過程のなかから「関係基盤」のなかでの相互作用、現実的な対人関係の側面を明らかにしました。

ソフィーと精神分析の粉砕機
第１部　分析状況（患者は何を必要としているのか　理論の革命；分析者は何を知っているのか　メタ理論の革命；２つの革命の調和）
第２部　精神分析における自己（多重の自己、単一の自己；本当の自己、偽りの自己、そして本物らしさの曖昧さ；攻撃性と危機にさらされた自己）
第３部　分析関係（願望、欲求、そして対人関係的交渉；希望の弁証法）