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[BOOKデータベースより]
突然、最愛の友だち・ことりをなくしてしまった、くま。くらくしめきった部屋に、ひとり閉じこもっていたくまが、やがて見つけた、あたらしい時のかがやき。感動の絵本。
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ユーザーレビュー (4件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【その他】 「ある朝、くまはないていました。なかよしのことりがしんでしまったのです」ということばから物語が始まります。数年前、お空に旅立った小鳥を思い出し、そして重なり涙がとまりませんでした。大切なひとはいつも心にいる、いてくれているとあらためて想えた一冊です。そして酒井さんの絵もとても大好きです。
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【泣きの1冊】 絵本なのに愛する者の死の絶望から立ち上がり次に向かって歩いて行く描写がものすごい。読む度に泣ける。
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
『ある朝、くまはないていました。なかよしのことりがしんでしまっていたのです。』数年前、お空に旅立った小鳥を思い出し、そして重なり涙がとまりませんでした。大切なひとはいつも心にいてくれている。。。酒井さんの絵もとてもステキです。
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
酒井駒子さんの絵がとても素敵。黒々と塗り潰されたタッチにほんのり色づく赤。
ある朝、なかよしのことりが死んでしまって・・・。物語はちょっとショッキングな出来事で始まります。くまは泣きながら木箱を作り、花をしきつめ、ことりをそっといれます。大事なものを失くしてしまう、という感覚は、誰の身にも起こりうる事だけど、その心の痛みを代わってあげるということは決してできません。例え、それが小さな心の持ち主であろうと。くまが箱の中のことりを見せる度に、周りの動物達はとまどう。そして忘れて乗り越えるように諭します。このやりとりには、心を締め付けられるようです。でも、ここで話は終わりません。ある日、くまは外がいいお天気なのに気がつくのです!そして、小さいけれど大切な出会いをしていくのです。心の再生に合わせるかのように、景色にも色がついていき・・・。テーマは大きくても、子ども達に向けて優しく描かれている「死」についてのお話です。酒井駒子さんの心のこもった絵と合わさると、読み終えた後、音楽を聴き終わった様な、静かな感動を覚えます。絵本を通して、「時間と音楽」が、こんなに尊くて素晴らしいものだと気がつかせてくれます。こんな体験はなかなか出来ないと思います。湯本香樹実さんと酒井駒子さんの夢のコラボレーションです。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
大好きな酒井駒子さんの絵。
でも、この絵本はあまり読みたくありませんでした。
子どもが生まれて、決して失いたくないものができたおかげで強くなったけれど、弱くもなりました。
大切な人を失ったら、どうしたらいいのだろう。
だから、私はシリアスな絵本はあまり近づけなかったのです。
それが、東日本大震災が起きて、いろいろな戸惑いを経て、少し気持ちが変わり、読んでみました。
くまが失ったことりを箱に入れて持ち歩く描写は、その美しさゆえに余計に読んでいてつらいものでした。
学生の時読んだ、キューブラ―・ロスの死ぬ瞬間(死を迎える人は否認と孤立→怒り→取り引き→抑鬱→受容という気持ちの流れがある、といった内容)を思い出したりもして。
くまが悲しみを受け入れられたのは、なぜだったのでしょう。
なにがあっても流れていく時間、晴れた空、同じ悲しみを受け入れたやまねこの優しさ、音楽、ことりとの輝いていた思い出が消えないことに気付いたから、でしょうか。
死が悲しいのは、それだけ生が素晴らしかった証拠なのですね。
重いテーマを湯本香樹美さんが優しく丁寧な物語を紡ぎだし、
酒井駒子さんが、生と死に通じるような、光と影を感じる黒っぽい絵で描きだしています。そして、少しずつ色づく印象的な赤。
大人のための絵本の名作だと思います。(ランタナさん 30代・埼玉県 男の子8歳、男の子5歳)
【情報提供・絵本ナビ】