後ろから読むエドガー・アラン・ポー

反動とカラクリの文学

彩流社
野口啓子　

• 価格: 2,750円（本体2,500円＋税）
• 発行年月: 2007年05月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784779112430

内容情報

[BOOKデータベースより]

晩年の宇宙論『ユリイカ』を軸に、ポーの作品の社会性や政治性、文化的言説をたどり、アメリカ・ルネッサンス期を照射。作品の「カラクリ」を披露することで、読者に作品の読み方を誘導し、物語の虚構性を暴露するポーのメタフィクション性を浮き彫りにする。

第１部　物語作家の挑戦―カラクリをしかけるポー（はじめに『ユリイカ』ありき―単純さへの熱望；楽園物語―詩人の夢；冒険物語―アーサー・ゴードン・ピムの反転する世界；美女物語―精神と肉体の相克；推理小説―芸術と大衆のはざま）
第２部　北部文壇への挑戦―反動からアメリカ文学創生へ（「眼」をめぐる物語（「私」の住処は頭か胴体か？；―信頼できない自己；見つめ返す眼）；ふたたび『ユリイカ』へ―収縮する宇宙／膨張するアメリカ）

[日販商品データベースより]

ポーには、すでに現存するものから、事の始まりを説明する傾向がある。

晩年の宇宙論『ユリイカ』（1848年）を軸に、ポーの作品の社会性や政治性、文化的言説をたどり、アメリカ・ルネッサンス期を照射する。

作品の「カラクリ」を披露することで、読者に作品の読み方を誘導し、物語の虚構性を暴露するポーのメタフィクション性を浮き彫りにする。