- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
[BOOKデータベースより]
昔、猟師に子どもを殺された母トラが、憎しみのあまり、夜ごと村をおそうようになった。困りはてた王に、国の占い師が予言する。王子をトラにさしだせば、国に平穏がおとずれると。王は、幼い王子ウェンを森の奥におきざりにするが…?人間を憎みながらも、小さく弱いものを愛する気もちを忘れなかった母トラと、強く心やさしい少年に育ち、人と獣の世界を結ぶ存在となる王子ウェンの姿を描く、心ゆさぶる迫力の大型絵本。2005年ドイツ児童図書賞受賞。
[日販商品データベースより]ぼくには、2人のお母さんがいる…。人間を憎みながらも愛する気持ちを忘れなかった母トラと、人と獣の世界を結ぶ存在となる王子ウェンの姿を描く。心ゆさぶる迫力の大型絵本。ドイツ児童図書賞受賞。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ARであそぼう!しんかんせん
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2022年12月発売】
- この世でいちばんすばらしい馬
-
価格:2,090円(本体1,900円+税)
【2008年12月発売】
- ハスの花の精リアン
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2011年04月発売】
- 小さなサンと天の竜
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2016年06月発売】
- ロンと海からきた漁師
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2015年06月発売】
絵本ナビの評価で、いつも最上位にいるので読んでみました。
私が投稿する時点で38名全員5をつけているのですから、驚きの一冊です。
表紙からすると少し古めの絵本かと思ったらさにあらず。
2005年の作品で、邦訳は2007年。
作者のチェン・ジャンホンは、中国生まれでパリ在中とありましたが、確かに絵は水墨画なのですが、こま割に斬新さを感じました。
お話は、子ども達を猟師に殺されてたトラが村を襲うシーンから始まります。
トラの怒りを鎮める方法として王に予言者が告げたのは、ウェン王子をトラに差し出すこと。
ウェン王子は、トラと森の奥で出会うのですが、トラは我が子にしたようにウェンをくわえるのです。
それから、トラとウェンの暮らしが始まります。
動物に育てられた子というのは、実話でも聞いたことがありますし、物語でも登場することがあるので、さほど感銘は受けなかったのですが、そこに描かれている母の愛情に心打たれるものがありました。
特に、ウェンがトラの古傷に触った時にトラに蘇った怒りが、鎮まっていくシーンは秀逸です。
そして時は流れ、ウェンは助け出されるのですが、ウェンは人間からトラを守ります。
普通話はここで終わりですが、この作品の凄いところは、エンディングに新たな展開をさせていること。
文句なしのエンディングだと言えるでしょう。
話も良く練られているし、大型の絵本を縦横無尽に活かした迫力のある絵も素晴らしい。
でも、世のお母さんを虜にしたのは、根底に流れる母の子を思う気持ちに違いないと思います。
これは、必読書と言ってもいいくらいオススメの絵本です。(ジュンイチさん 40代・東京都 男の子12歳、男の子6歳)
【情報提供・絵本ナビ】