- 江戸の妖怪事件簿
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- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2007年06月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784087203981
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Tucker
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妖怪ニュース
本書は江戸時代の日記などに残っている、妖怪が絡んだ事件を紹介したもの。
中には、どこかで聞いた事があるような話も。
例えば「幽霊星」
八歳で子供を産んだという”とや”という少女の話。
(なぜかとは詳しく語られないが)その少女は翌年に死んで「星」になる。そして、その星を見た人は、たちまち死んでしまうという。
「北斗の拳」の”死兆星”の話そっくり。
・・・ではなく、この話、死なないで済むための”おまじない”が付いている。
ある”おまじない”をしておくと、うっかりこの星を見てしまったとしても大丈夫というオチになっている。
思い出すのは「口裂け女」を怯ませるキーワード「ポマード」
現在は、ある一定レベルまでの教育は行き届き、夜は街灯や看板が煌々と街を照らし、「暗闇」が少なくなっている。
そのため、暗闇を跋扈していた妖怪たちもどんどん追いやられてしまった。
・・・と思うのは早計で、かつて「妖怪の行い」という事にしていた事が「電気の振る舞い」に変わったなどと、説明する単語が変わっただけでは?
と言っていたのは、物理学者であり、夏目漱石の弟子でもあった寺田寅彦。
そのような意味でなくとも「妖怪」を「心霊現象」とか「スピリチュアル」とかいう単語に置き換えると、今も十分、妖怪たちが跋扈していることが分かる。
ちなみに江戸時代でも合理的な説明をする人もいた。ただし、少数派ではあったが・・・。
江戸幕府が倒れてから、たかだか140年ほどでは人はそんなに変わらないのだろう。
すくなくとも、ある面では。
[BOOKデータベースより]
江戸の幕が閉じて、たかだか一四〇年にしかならない。ところが、かつてのこの国には津々浦々、町にも村にも、いや野にも山にも水の中にも妖しきものどもが出没していた。それを嘲笑する者ももちろんいたが、そのような態度は少数派であった。人々は妖しき話を歓び、また恐怖した。そして現代からみれば滑稽なほど、さまざまな化物譚を熱心に書き残した。しかしこうした文書には、あながち一笑に付すことのできない、今の我われ日本人の心をも騒がせる不思議の魅力が満ち満ちている。
1章 江戸時代は、妖怪でいっぱい!
[日販商品データベースより]2章 本木村化物騒動
3章 ゴシップとしての怪談
4章 狐の裁判
5章 妖怪のいる自然学
6章 アメリカから来た狐
村人総出の化物退治、幽霊行列、狐を叱った町奉行…。江戸の人々は妖怪の話を歓び、恐怖し、熱心に書き残した。様々な記録に浮かび上がるその精神、決して笑うことのできない、遠くて近い日本人の記憶を紹介する。