奇想科学の冒険

近代日本を騒がせた夢想家たち
平凡社新書　３７９

平凡社
長山靖生　

• 価格: 836円（本体760円＋税）
• 発行年月: 2007年06月
• 判型: 新書
• ISBN: 9784582853797

内容情報

[BOOKデータベースより]

時代の変化が激しかった明治から昭和初期には、人類の進歩、豊かな未来、理想社会の実現のため、科学に取り組み、発明に熱中した人たちが数多くいた。文学の世界でも、理想社会を描いた空想小説が多く発表された。今から見ると、これらは珍奇なものではあるのだが、ここには、近代を動かした精神のうねりが刻まれている。「奇想科学」に邁進した人たちの思考と生涯を通して、近代日本を動かした社会的夢想を掘り起こす。

第１章　それでも地球は動じない―佐田介石
第２章　「進歩」の発見、「啓蒙」の歓び―近藤真琴
第３章　進化論は帝国主義を讃美するか―加藤弘之と丘浅次郎
第４章　人権を乗せた軍艦―矢野龍溪
第５章　ユートピアの発明家―村井弦斎
第６章　森鴎外が畏れたメスメリスト―渋江保
第７章　ロボットは聖君子の夢を見るか―西村真琴
第８章　詐欺に触発された発明―横光利一と長山正太郎

[日販商品データベースより]

明治から昭和初期、珍奇な学説を唱えたり、変な発明を考える“過剰な人”が多くいた。彼らが描いた豊かな世界とは。「奇想科学」に邁進した人々の思想と生涯を通して、近代日本を動かした社会的夢想を掘り起こす。