高橋財政の研究

昭和恐慌からの脱出と財政再建への苦闘

有斐閣
井手英策　

• 価格: 4,840円（本体4,400円＋税）
• 発行年月: 2006年12月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784641162747

内容情報

[BOOKデータベースより]

１９３０年代、世界が同時不況に苦しむなか、日本は高橋是清蔵相のもと、いち早くフィスカル・ポリシーに踏み切り、景気回復を遂げた。日銀による国債引受が積極財政を支えたが、その後、軍部の予算増額要求を前に、大蔵省は財政の健全化をめぐって苦闘することになる。大蔵省・日銀などの一次資料を駆使して高橋財政期の政策決定過程を解明し、財政史分析に新たな方法を提示する。歴史分析から現代の財政課題への重要なインプリケーションを汲み取る意欲作。

序章　財政史研究の新たな方法を求めて―本書の分析視角と問題提起
第１章　新規国債の日銀引受発行制度をめぐる大蔵省・日本銀行の制度設計
第２章　時局匡救事業期における新たな予算統制の展開
第３章　租税制度の現代化をめぐる大蔵省構想とその挫折
第４章　後期高橋財政への転換と財政の「健全化」
第５章　高橋財政とニューディール財政
終章　高橋財政における大蔵省統制の意義

[日販商品データベースより]

大蔵省・日銀などの１次資料を駆使して、高橋是清財政期の政策決定過程を解明し、財政史分析に新たな方法を提示する。歴史分析から現代の財政課題への重要なインプリケーションを汲み取る意欲作。