[BOOKデータベースより]
奥羽の雄、伊達の支藩。倹しくとも、学問立藩により人を育んだ風土が息づく。地方中核都市としての発展は、この質実を重んずる気風に負うところが大きい。存続が危ぶまれた立藩。本家の施政に学びながら、自らの拠り所を学問に求めた、一関人のこころがつむぐ、北緯三九度外様支藩の物語。
第1章 一関藩の成立―坂上田村麻呂に連なる田村家を再興し一関藩は立藩された。(仙台支藩一関藩の誕生;初代藩主田村建顕)
第2章 一関藩の藩政―施政は支藩として本藩の仙台藩に準じたが、江戸での幕府への奉仕は重かった。(家中(家臣団)のすがた;江戸での勤務;民政のしくみ;治安の維持;町方のくらし;村方のくらし;一関藩の人口)
第3章 一関藩の学問と教育―教育熱心の藩主の名に悖らず藩校は充実し、蘭学・和算が地域を起こした。(藩校と藩士教育;蘭学の系譜;和算の隆盛)
第4章 藩政の動揺と改革への動き―凶作・飢饉による藩政の疲弊、藩主が陣頭に立ち藩政改革を試みた。(飢饉;寛政の百姓一揆;財政崩壊と権力闘争;改革への熱意)
第5章 明治維新と一関藩―奥羽越列藩同盟の一員として、仙台藩・庄内藩と共に戦った。(戊辰戦争と一関藩;岩手県への編入)
独自の文化・歴史と生活が「ひと」を育てた「藩」の源流を探り、日本人の心に宿る藩風を感じるシリーズ第6弾。本家の施政に学びながら、自らの拠り所を学問に求めた、一関人の心が紡ぐ北緯39度外様支藩の物語。
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